寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

平成24年度学校法人の財務情報等の公開状況に関する調査結果について

今朝の大阪市内は雨です。ひと雨ごとに春の気配、とはよく言ったもので、少しだけ暖かな風を感じる朝になっています。

さて今日は情報公開の話題をひとつ。

平成24年度学校法人の財務情報等の公開状況に関する調査結果について(通知)

このページに書かれていることでもありますが、学校法人は、法律で決算書類(財務情報)を

関係者への閲覧に供することが義務づけられています。


情報公開は「事業の内容を知られてしまう」というふうに考えれば消極的になりがちですが、

一般の保護者さんにとっては学校を知るチャンスにもなります。

今や学校と言えども安定経営が保障されているわけではありませんので、

情報公開の機会を積極的に活用することもとても重要なことだと感じています。


そして、文部科学省が管轄する学校法人(主に大学法人)には

「ホームページ等を活用して一般に対して広く情報提供を行うよう積極的な取組をお願いしています」

とのこと。

そしてこのことが功を奏してか、財務情報等をホームページに掲載している学校法人の割合は97.5%と高率になっています。


大阪府においても、管轄法人(主に高等学校法人・中学校法人など)には財務情報の一般公開が求められているようで、

以前大阪府の担当課に電話した時にも「各校にはホームページへの掲載をお願いしています」との返答でした。

確かに各校のホームページを見ていくと、多くの学校で情報が掲載されていることが分かります。


ただ、細かくその情報を見ていくと、いろいろな「違い」に気が付くのも事実です。


ひとつは開示レベルの違い。

いわゆる「大科目=大括りの項目」での開示が一番多く、

「中科目」「小科目」まで開示している学校となるとその数は少なくなります。


ふたつめに開示方法の違い。

ほとんどの学校さんがPDFファイルでの掲載になっていますが、

Excelなど、加工できるソフトで掲載されているものもあったり、

逆に加工や印刷を防ぐために高度な技術を使われている学校さんがあったり…


そして一番大切なのが『中身』の違い。

収益構造はどうか、財務状態はどうか…

いろいろ感じることはたくさんあるのですが、一言で言えば

大阪府下の学校法人さんの決算書には、経営上の危険な要素が多い」

というのが私の結論です。


あと1ヵ月で今年度も決算を迎えますね。

決算書は事業活動の『通信簿』です。

その結果にしっかりと向き合って、適切な対応をお願いしたいと思います。

(文責:吉田)

~人事・財務・募集・施設など、学校法人の経営課題に誠心誠意、対応いたします~

お客様と共に未来を創造する  株式会社日本総合コンサルティング

TEL:06-6945-9454 FAX:06-6945-9498 e-mail:yoshida@nihonsougou.jp

(担当:吉田)・・・・・お気軽にご連絡下さい。