校舎の耐震化が言われ始めてから、結構な年月が過ぎました。
その進捗やいかに。
というわけで、最新統計をチェックしておきましょう。
文科省HPより。
公立学校施設の耐震改修状況フォローアップ調査の結果について:文部科学省
まずは構造体の耐震化について、その進捗を見ておきましょう。
学校種ごとに、H27→H28→H29の耐震化率を示します。
・小中学校 95.6%→98.1%→98.8%
・幼稚園 86.7%→91.0%→92.9%
・高等学校 93.7%→96.4%→97.9%
このように、すでにほとんどの公立校において
構造体の耐震化が終わっています。
これまでは幼稚園の率が低くなっていましたが、
これもこの数年でかなり上がりましたね。
そして、構造体以外はどうかと言えば、
屋内運動場等の吊り天井等の落下防止対策についての
対策実施率は97.1%。
こちらもほとんどが済んでいるようです。
私学でも近年は耐震化工事が済んだ学校がほとんど、
という印象を私自身も持っていますが、非構造部材は…?
という点に若干の疑問があります。
学校にとって安全は最優先課題。
財政上の問題、あるいは工事期間の問題をクリアして、
一日も早い耐震化の完了が求められます。
(文責:吉田)