新聞やテレビで「過労死」のニュースが毎年報じられていますが、
このような事例があるのをご存知でしょうか?
少し前の記事になりますが、
「退勤8分後に出勤」という記事が掲載されていました。
この記事によると、この男性社員は
神戸新聞NEXT|社会|西日本高速で男性過労死 退勤8分後に出勤も
14年11月4日は午前7時半に出勤し、昼と夕の休憩を挟んで翌5日午前4時59分まで勤務。その後、午前5時7分に再び出勤した記録がありました。
その差「8分」です。ほぼ連続勤務といっていいでしょう。
本当に胸が痛いです。
この事例だけでなく、長時間勤務が常態化している職場はたくさんあります。
もちろん、学校現場も例外ではありません。
そこで、「無理やりにでも退勤から翌日の出勤までの時間を確保しよう」と
いう動きが出てきています。
それが、「勤務間インターバル制度(規制)」というものです。
http://mainichi.jp/articles/20160314/ddm/013/100/034000c
KDDIではすでに導入されていまして
・勤務終了後から最低連続8時間の休息を取る(義務)
・健康管理面から連続11時間の休息を取る(指標)
という内容になっています。
まだまだ導入している企業は少数派ですが、
EUではすでに導入されている考え方です。
元々、労働基準法で時間外労働が規制されていますので、
その基準が守られていれば、上記のような規制は必要ないのですが
現実問題としては致し方ないのかもしれません。
ただこのような制度に頼らず、「時間外労働を減らす」意識を持っておくことは
大事です。
まずは、「1週間の時間外労働の合計時間」を把握して
「その合計時間を1時間減らすには、何から取り組めばいい?」
という観点で業務の見直しをされてはいかがでしょうか?
この記事が業務の見直しに繋がるきっかけになれば幸いです。
(文責:竹内)