一昨日の朝日新聞朝刊のトップ記事から。
この記事をご覧になった方も多くいらっしゃると思います。
そのご感想は…いかがだったでしょうか。
私は納税者として、納得のいかない気持ちを覚えました。
納税意識というのは、それが正当に活用される前提あってのこと、だと私は感じています。
だとすると、当初は「被災地復興のため」という目的で集めたお金を、別の事柄に使われることは、
納税意欲そのものをそぎかねない行為です。
このニュース、私学経営に直接関係のない話のようにも思えますが、果たしてそうでしょうか。
周年記念事業のために寄付を募る。
新たな施設整備のために寄付を募る。
そういった目的ごとの寄付金を、他の目的に流用することはこの問題同様、
寄付者の納得の得られる行為とはとても言えません。
ただ、このような流用事例自体は稀でしょう。
しかしながら、納付金はどうか。
我が子の教育のためにと、家計から投入される貴重なお金が、
果たして何に使われているのか。
万が一にもそれがリスク資産に投入されバブルがはじけたり、
あるいは管理の行き届いていない費用として費消されたり、
さらには常識を逸したレベルの高い給与として理事や教職員に注ぎ込まれたり…
そんなことがあっては、支払う側の理解は到底得られないと思います。
私学サイドがお金のことを考える時、どうしても「マクロ(総体)」として考えがちです。
が、学費には各家庭の想いが込められています。
その「ミクロ(個別)」の想いを無視して使うことは、今回のニュースを読んだときに
感じた『納得いかない』という不満につながることを強く認識する必要がありそうです。
(文責:吉田)