寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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避難所で目標見つけた=受験で被災の高校生―仙台・東日本大震災

時事通信2011年3月17日(木)06:03

避難所で目標見つけた=被災の高校生

(時事通信)

 東日本大震災で避難を強いられた人の中には、大学受験のために訪れた土地で被災した高校生もいる。仙台市の小学校に避難している青森県むつ市小林翼さん(18)もその一人だ。停電し電話もつながらない被災地で多くの人と助け合いながら過ごすうち、「こんなときでも安否確認ができる情報通信端末の研究をしたい」と目標も見つけた。

 小林さんは12日に実施予定だった秋田県立大の入試に備え、会場となる仙台市に滞在中だった。しかし地震で同会場での試験は中止に。宿泊先のホテルから市立東二番丁小学校に避難した。

 同大はその後、追試を19日に行うと発表。いったん家に帰ることもできたが、「気力がなくなって諦めてしまう」ととどまることにした。

 その避難所で出会ったのは、家族や知人と連絡が取れずに不安な時を過ごす人たちだった。「遠くの人がもっと身近に感じられるようにしたい」。もともと、大学では情報通信を学ぶつもりだったが、目的が明確になった。

 「お世話になっているから」と毎日、食事を避難者らに配る仕事を手伝った小林さん。結局、追試は中止になり17日に帰宅することになったが、「人と人の助け合いの大切さを感じた。良い経験ができた」と充実感を漂わせた。

新たな気付き…非常事態が続く現地で、受験生が自らの将来の目標を見つけたというニュースです。実は、今回の地震後に実施されたある研修会で、弊社メンバーが講師として伺ったところ、その場でも受講生にたくさんの気づきがあったようだ、と報告を受けました。気付きが生き方や未来を変えることを、今回の大地震でたくさんの方が実感したのではないかと思います。見過ごされがちなこの「気付くということ」、教育の場でよりいっそう意識されてよいのではないでしょうか。(JTC/吉田俊也)