以前に勤務していた学校での出来事です。
ある先生が勤務時間中に突然意識を失い、倒れました。
まわりの職員が救急車を呼び、倒れた先生は病院へすぐに搬送され事なきを得ました。
脳梗塞の初期でしたが、幸いにも後遺症もなくしばらくの療養の後、
無事復帰されました。
救急隊員が到着した際
「この方の持病やアレルギーの情報を(学校として)お持ちですか?
もしくはご家族に確認できそうですか?」
と聞かれたそうです。
その当時は
学校として緊急連絡先の情報を持っておらず、また持病やアレルギーの情報も
不十分でしたので、満足のいく対応はできませんでした。
幸いにも特に持病やアレルギーがない方だったので
大事にはなりませんでした。
この出来事は、学校の危機管理が「児童・生徒」だけでなく、
先生や職員も含めて考えるきっかけとなりました。
その後、任意で緊急連絡先や既往症などの情報を
学校として管理し、万が一の時には活用する体制を整えました。
そして何かしら「緊急連絡先も含め、自分の持病やアレルギーの情報を
書き留めておく」便利なツールはないものかと漠然と考えるようになりました。
東日本大震災の後、「防災グッズ」としてある会社の商品を見つけました。
それが、「命のお守り」です。
自分が意識を失っていたとしても、自分の情報(持病やアレルギーなど)が
筒に入れられており、しかも水に濡れても破けないという優れもの。
さらに、笛としても使えるので、万が一自分の存在を知らせることもできます。
防災グッズではありますが、生徒や先生にも応用が利くのではないかと
考えております。
もちろん、この商品を使う(携行する)場合、個人情報の観点から
どうなのかということはありますが、
「学校の危機管理」という視点で考えていただくきっかけになればと思います。
(文責:竹内)