寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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女子高生開発ノート好評

 私立高木学園女子高校(横浜市港北区)の生徒が企画・開発したノート「SPICA(スピカ)」(税込み210円)が、7月25日から8月31日まで期間限定で、横浜市西区のそごう横浜店内の横浜ロフトで販売されている。

 「女の子が使いたくなるノート」を作ろうと、生徒たちがデザインから広報、販売まで手がけた。売れ行きは好調という。

 民間企業に勤めた経験のある高木暁子理事長が、企画から販売まで、自分たちで商品開発に取り組むことを提案。昨年2月、当時1年生だった情報処理科の石塚稚菜さん(3年)をプロジェクトリーダーに、放課後活動として、ノートの制作に取りかかった。現在は1年から3年まで約25人がかかわっている。

 昨年夏頃、生徒約500人に、「ノートに欲しい機能」「ノート1冊にいくら出せるか」などを聞くアンケートを実施し、デザインと、盛り込みたい機能を何度も練り直した。

 今年春に完成したノートは、背表紙裏にプリントを収納できるポケットがついている。各ページの上部には、「どこに何を書いたか分からなくなる」という悩みを解消するためのタイトル欄。けい線には等間隔でドットが打ってあり、線を引きやすくなっている。青い表紙にはレース模様をあしらい、各ページにもレース模様やハートなどのデザインをちりばめ、「女の子目線」のノートに仕上げた。

 当初は校内や学校周辺の商店街やスーパーだけで販売する予定だったが、「もっと多くの人に使ってもらおう」と、今年6月、ロフトの遠藤良治社長に直接手紙を出して売り込み、横浜ロフトでの販売が実現した。横浜ロフトや、校内、商店街で、これまでに1000冊近くが売れたという。

 6月には、東日本大震災で被害を受けた宮城、岩手県の子供たちに1000冊贈った。今回の売り上げの一部も被災地支援に役立てる予定だという。

 石塚さんは「みんなで一生懸命考えて作ったノート。多くの人に使ってほしい」と話している。

(2011年8月29日 読売新聞)

ふと見かけたテレビ番組で、「今の子供たちには『勉強』と『遊び』くらいしかない。そこに『仕事』も入れていかないと」とコメントしている方がいました。なるほどなあ、と思いながら見ていたのですが、さて今回の記事は学校で実際に企業の仕事をしてみた、というものと言えるでしょう。企業とのコラボレーションはこれまでもいくつか見られていましたが、開発から販売契約までを生徒達が行ったところに大きな価値がありそうです。仕事の楽しさややりがいを学生のうちに体験できるのも、学校の魅力づくりのひとつに数えられるように感じました。(JTC/吉田俊也)