寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

「学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック(改訂版)」の公表について

3月も最終日になりましたね。

新年度準備は整いましたでしょうか。

 

さて本日は施設関連の情報提供をさせていただきます。

文部科学省HPより。

 

「学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック(改訂版)」の公表について:文部科学省

 

校舎等の建物に関する耐震工事はかなり一般化し、補助制度も手厚く展開されてきましたので、多くの学校でそれを済ませたというお話を耳にしております。

その一方で、天井や照明などの非構造部材にはなかなか手が回らない、というお話も同じくよく耳にしており、安全面での懸念がまだ多く残されている印象を持っています。

 

今回ご紹介するガイドブックは以前このブログでもお伝えしたかと思うのですが、改訂版が公表されたとのことで、まだご覧になっていない管財担当者さんには改めてご一読をお勧めしたいと思います。

参考までに、以下目次を引いておきます。

1章.非構造部材とは
(1) 非構造部材の範囲
(2) 地震時の非構造部材による被害
(3) 近年の大規模な地震の発生状況と耐震対策
2章.点検の考え方
(1) 非構造部材が備えるべき性能
(2) 計画的・継続的・効率的な点検の実施
(3) 点検のための体制づくりと役割分担
(4) 優先度の検討
3章.点検の実施方法及び点検を踏まえた対応
(1) 点検チェックリストの活用
(2) 点検の種類
(3)点検を踏まえた対応
4章.点検チェックリスト及び解説 -学校編-
(1) 点検チェックリスト
(2) 点検項目
5章.点検チェックリスト及び解説 -学校設置者編-
(1) 点検チェックリスト
(2) 点検項目
6章.具体的な点検事例
(1) 事例 1
(2) 事例 2
(3) 事例 3
7章.参考資料
(1) 非構造部材の耐震対策に係る国庫補助制度
(2) 関係法令
(3) 学校施設の非構造部材等の耐震対策の推進に関する調査研究

ちなみに、今回の改訂の主な内容は以下の通りとなっています。

(1)学校設置者と学校の役割を明確化するなど点検の考え方を再整理
(2)ガイドブックを活用した点検事例を掲載するなど分かりやすく・使いやすくする
(3)東日本大震災の被害や吊り天井の新たな基準などを踏まえ点検内容・項目を追加

 お分かりの通り、本資料は公立校を念頭に置いていますが、学校設置者と学校が一体となっている私学においては、その役割分担のことを無視すれば、同様に役立つ資料となっています。

本ガイドブックは基礎的なことから分かりやすく書かれていることに加え、写真も多いのでイメージがしやすく、私のような建築の素人にも理解が進みやすく思えました。

 

ガイドブック本体のダウンロードはこちらから↓

学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック(改訂版):文部科学省

 

なお、このページにはチェックリストも掲載されているので、そちらで学校の状況をチェックされるのも良いでしょう。

 

学校にとって安全は不可欠の要素です。

資金や工期などいろいろな問題はあると思いますが、計画的に整備を進めていただきたいと思います。