寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

学校施設関連の審議会情報

8月最終週を迎えました。

長いはずの夏休みも、終わってみるとあっという間ですね。


さて今日は久しぶりに審議会情報をいくつかまとめて共有させていただきましょう。

今日お届けするのは全て学校施設関連の審議会です。


小中一貫教育推進のための学校施設部会

この部会は今月28日に第2回会合が開催されるようです。

第1回(半年前!に開催されたもの)の議事録はこちらに掲載されています→小中一貫教育推進のための学校施設部会(第1回) 議事要旨


議事要旨によれば、この部会の主な検討内容として想定されているのは

「小中一貫教育の施設一体型校舎に関する事項」。

ある委員の発言として、

「研究者が理念的に考える教育的効果と、学校現場での効果、また、自治体で考えている効果には微妙にずれがあるのではないか。例えば、教科にとどまらない学力を考える際には、子どもの発達を考えながら、9年間の長いスパンで見ていくことが理念的には効果的であると考えている。これに対して学校現場では、受験や生徒指導、教科指導などの枠組みの中で一番効果的なものは何かという意識が出てくる。施設一体型校舎の整備に当たり、小学生と中学生が交流できるよう考慮して設計しても、危険であるという理由で動線が接触しないよう運用せざるを得ない学校もある」「理念と学校現場と自治体という3つをにらみながら、よりよい施設整備の在り方を考える必要があるのではないか」との指摘があり、共感させられました。


続いて、災害に強い学校施設づくり検討部会

こちらは先日第3回会合が開催されたようです。

これまでの配付資料等はこちらで見ることができます→災害に強い学校施設づくり検討部会 議事要旨・議事録・配付資料

生徒さんたちの安全はもとより、仮に私学であっても、地域の避難所としての機能を担う学校施設のあり方については、引き続き議論を深めるべきだと感じます。震災からの復興もまだまだですが、今後の自然災害による被害を最小限に食い止めるための方法論は十分に検討される必要があるでしょう。


最後に、学校施設における非構造部材の耐震対策の推進に関する調査研究

こちらも先月に直近回の会合が開催されたようです。これまでの資料等はこちらに掲載されています→学校施設における非構造部材の耐震対策の推進に関する調査研究 議事要旨・議事録・配付資料

前2者は学校施設そのものの議論が中心になりますが、この会では非構造部材が議論の対象ということで、今年度の成果物として次の2つが想定されています。

○校舎を含めた学校施設の非構造部材の耐震対策に関する調査研究報告書

○屋内運動場等の天井等落下防止対策事例集

経過年数の深まってきた施設においては、施設そのものはもちろん、その施設に付属する設備等の劣化も進んでいる可能性があります。特に天井の落下は実際に起これば被害も甚大になりますので、重要なテーマだと言えるでしょう。


すべて公立校を念頭に置いた審議会にはなりますが、その内容は私学においても十分に参考になると思われます。引き続き情報をチェックしていきたいと思います。


(文責:吉田)


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