小学校にも教科担任制が増えていくようです。
日経新聞より。
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小学校の5、6年(高学年)で実施している教科担任制が3、4年(中学年)にも広がる見通しとなった。中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)が近く案を出す。ほぼ全教科を担当する教員の負担を減らし、授業の質向上を目指す。
この記事には、現役教員のこんなコメントが掲載されていました。
「不得意な音楽を適切に教えられているかいつも不安だった。
演奏の練習を休日にすることもあり、負担に感じていた」
教科専門の担当を置くことで、
教員1人が受け持つ授業数が減ることが期待されていて、
その分だけ教材研究等の準備の負担を軽くする狙いがあるほか、
上記のような心理的な負担の軽減も実現するかもしれませんね。
いや、指導に苦手意識を持つ教員からその教科を教わっている
子どもたちの側に最もメリットがあるのかもしれません。
最近は教員の負担軽減や処遇改善に向けて、
上記の他にもいろいろな策が練られているようです。
これらが功を奏し、教員のなり手が増えるといいのですが。
さて、貴校園では教職員の確保策、何か実行されていらっしゃいますでしょうか。
昨日の記事でも触れましたが、単に給料を上げるだけ、
あるいは多少の量的負担を軽減するだけ、
というのではほとんど何も変わらないかもしれません。
もちろん、責任の重い業務を担ってもらうことに対して
適切な対価は必要ですし、体力面や精神面での負担を極力減らすことも
大切なことではありますが、それらに加えて、
学校教員として、やりがいを実現できること、
そして自らも成長を果たせることなど、
教員自身が喜びや達成感を実感できることがきっと重要なのでしょうね。
学校教員は吸収力の高い子どもたちが相手の職場ですので、
そういった意味ではとても働き甲斐のある職場とも言えるはずです。
最近は疲れている先生にお会いすることも決して少なくありません。
常に元気で子どもたちと向き合うことができる、
そんな教員があふれる職場づくりをぜひとも目指したいですね。
(文責:吉田)