寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

日本人の留学、回復途上

移動の自由が戻ってきて、海外留学は再び活性化するのでしょうか。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

2021年度に海外の大学などに留学した日本人学生は1万999人だったことが7日、日本学生支援機構の調査で分かった。新型コロナウイルスの影響で、比較可能な09年度以降でピークの18年度(11万5146人)の1割程度。最少だった20年度(1487人)よりは回復した。

 

この調査の対象は日本の大学や専門学校に在籍する学生で、

高卒後に海外の大学に直接進学した人は含まない、となっています。

その数が回復したとはいえ、ピーク時の1割、というのが直近のデータです。

下のグラフを見ても、コロナ禍の影響の大きさを感じさせられます。

 


昨今人気があるのは短期留学のプログラム。

私が各校園でお聞きしていたお話の中でも、

応募が多いのは1カ月程度のもののようで、

それでもやはり言語や文化の異なる地域で学ぶ、過ごすことの

意義は大きい印象があります。

 

ですがコロナ禍により、その短期留学プログラムについては

欧米の一部大学が受け入れを制限したことなどが影響し、

全体数が低迷している、と記事には書かれています。

実際、留学期間別では「1年以上」が1,208人、

「6カ月以上1年未満」が5,053人などとなっているのに対し、

「1カ月未満」は472人。

例年は1カ月未満が過半数となるそうですので、

先ほどの要因分析は当たっているように感じます。

 

さて、貴校園では海外との交流はどのような状況でしょうか。

少しずつ相互の往来が容易になってきましたので、

一時的に止めざるを得なかった教育プログラムが

以前の形で、あるいは新たな形で、実行に移されることも

増えていくかもしれません。

以前のものを復活させることも大切かとは思いますが、

できればこの数年の知見も活用しつつ、

新たな海外との交流の形を作っていっていただければと思います。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp