タイトルだけ見ても何のことかよく分からなかったのですが、
記事を読んで画期的な技術であることが分かりました。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
大阪公立大学とパナソニックホールディングス(HD)の事業会社のパナソニックコネクトはクラウドコンピューティングの基盤を使って子供が抱える問題を見つけ出すシステムの提供を始めた。実証実験では不登校が3分の1に減少する効果があったという。
効果の高さが際立つこの手法ですが、流れは以下の通りです。
- 学校で先生などが子供の友人関係や健康状態、授業中の様子などを数値化して人工知能(AI)に入力
- AIが注意を要する子供を選び出し、子供食堂や学習支援といった地域福祉の利用などの対策を提案
- 学校での身だしなみや諸費用の滞納などのデータをAIが分析し、いじめや虐待といった問題を発見
- 学期ごとに上記分析を実施し、AIの提案をベースにスクールカウンセラーらを交えた会議で対応を決定
いかがでしょうか。1の入力に少々時間が取られるような気はするものの、
教職員の業務が過剰な現状において、
AIが現状分析を支援してくれるのは心強いのではないかと思います。
大阪公立大の山野則子教授は
「これまでは子供に関する情報が関係者の間で散逸して
十分な分析がされていなかった」と指摘されていて、
このシステムはすでに地方自治体向けに提供が始まっているそうです。
契約は自治体と結ぶ形で提供し、費用は1校の導入で初年度約81万円、
次年度以降が16万円だそうです。
今後、学校法人への提供も検討すると記事に書かれていますし、
私の想像よりはずいぶん安価な導入が可能だという印象を持ちました。
ぜひとも貴校園の運営上の課題とも照らし合わせていただければと思います。
(文責:吉田)