大学のための基金設置が進んでいますね。
本日は理工系学部拡充のための基金の話題です。
日経新聞より。
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デジタルや脱炭素といった成長分野の人材育成に向け、政府は理工系学部を拡充する大学に助成する3000億円規模の基金を設立し、2023年度にも募集を始める。アンケートでは全体の3割強にあたる国公私立大56校が支援の適用について「希望する」「検討する」と答えた。志願者の確保を課題として挙げる声があった。
他学部と少々状況が異なるのは、理工系学部の拡充には
教育・研究設備への投資が欠かせないという点にあり、
特に大規模な学部再編はハードルが高くなります。
このことを打開するため、文部科学省は、
大学や高等専門学校1校あたり20億~30億円程度の支援を
想定しているとのことです。
ではこの支援によって、各校はどのような分野を
強化したいと考えているのでしょうか。
最多は「データサイエンス」(44校)。
続いて「人工知能(AI)」(33校)。
デジタル分野は企業のニーズも大きいので、
この結果は想定通り、かもしれませんね。
ちなみに、本件の課題に関する記述の中には、
「高校段階で女子の理工系志願者を確保することが困難」(私立大)
という悩みも寄せられたそうです。
以前のブログでご紹介した記事の中には、
「優秀な生徒は医学系に進みがち」という指摘もありましたので、
女子に限らず、理工系にとって志願者の確保が小さくない課題なのかもしれません。
高校生にとって、魅力的な研究内容や卒業後のキャリアパスを示すことが、
高校の指導において重要であると記事も指摘しています。
それぞれの生徒にとって適した進路選択ができるよう、
学校側のサポートを考えていきたいですね。
(文責:吉田)