一般の図書館の話題ですが、学校図書館も登場します。
日経新聞より。
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新型コロナウイルス禍の影響で在宅時間が増えた人に、読書をもっと楽しんでもらおうと首都圏の図書館が新サービスを相次いで打ち出している。感染が落ち着いても来館を控える状況は続いており、館外に借りられる場所を設けたり、郵送での貸し出しに応じたりするなど利便性を高めて利用者の掘り起こしに力を入れている。
記事の最初に登場するのが、東京都江戸川区・船堀小学校の図書室です。
水曜の放課後になると毎週、本を受け取りに来る高齢者や、
小さな子どもを連れた買い物帰りの母親らの姿が見られるとのこと。
事前に予約して受取場所を指定しておけば、
区内5つの小学校で区立図書館の蔵書を借りられ、返却もできるそうで、
これは地域の方にはとても便利なサービスですね。
小学校での貸し出しは、区民から「便利になった」と好評で、サービス開始から約3カ月で2000件ほどの利用があった。22年9月からは貸し出し禁止の本も含めて小学校の図書室で閲覧できるようになった。区の担当者は「まだ全体の中では少ないが、絵本の読み聞かせなどのイベントを通じて利用を増やしていきたい」と話している。
もうひとつ、学校絡みの内容をご紹介します。
2020年8月から、コロナ関係の補助金を使って電子図書館を始め、
1万2千冊以上の電子書籍がパソコンやタブレット、スマートフォンで
自由に読めるようにしたところ、行動制限がなくなった後も
利用客は増加しているとのことで、同町の担当者は
「学校でタブレットの扱いに慣れている小中学生の利用がかなり多い」
と話しておられるそうです。
さて貴校園の図書館、図書室の活用状況はいかがでしょうか。
調べ学習というのは以前からありますが、昨今は
「探究」が教科になるなど、学校における図書館の存在意義は
ますます大きくなっているのではないかと思います。
一方で学校のICT化も進んでおり、電子図書館といった形態も
広がっていくのかもしれませんね。
アクティブラーニングの実践の一形態として、
図書館の有効活用は学校にとってぜひ検討したいところ。
この機会に、貴校園でも図書館のあり方を考えてみてはいかがでしょうか。
(文責:吉田)