寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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キャリア面談、安心感が要

私学でも教職員との個別面談を実施されているケースも

おそらく増えていることでしょう。

さて、そこに安心感はありますか。日経新聞より。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

生産性が高い組織に共通するといわれるのが「心理的安全性」。

この記事で紹介されている積水ハウスさんでは、

「気兼ねなく意見をぶつけ合える関係づくり」に力を入れていて、

社員自身がキャリア目標をどう達成していくかを

上司がフラットな立場で聞く機会を設けたそうです。

 

同社の「キャリア面談」は上司と部下が定期的に話し合う1on1ミーティングと同じようなスタイルだが、まずは身近な話題から始めるのが通例だ。

同社はキャリア面談を組織風土改革の根幹と位置づけ、2021年から始めた。目標達成度などを確認する面談とは別で年5回、職場によってはそれ以上実施することもある。「部下の話を『聞き切る』ことで、心理的安全性の醸成につながる」と藤間美樹・執行役員人財開発部長は説明。社員が自らキャリアを考え、決める「キャリア自律」を支援する狙いがあるという。キャリア自律は一人ひとりが何をなし遂げたいかを積極的に発信し、上司もそれを受け止める安心感があって成り立つとみる。

 

この記事には積水ハウスさんのいくつかの取組が紹介されています。

個々の施策の詳細はぜひ記事をご覧いただければと思いますが、

記事に付されていた図表を下に転載させていただきます。

 

 

心理的安全性は米グーグルが社内で最もパフォーマンスの高いチームの特性の筆頭に挙げたこともあり、「それ以降、特に注目が集まっている」とリクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所の今城志保主幹研究員は説明する。

人材サービス大手のエン・ジャパンの調査(有効回答約8900人)では、職場のどこに心理的安全性を感じるかという質問に対する複数回答で「他愛のない雑談ができる」(75%)が首位。「心身の状態を配慮し合える」(28%)、「人格や発言をむげに否定されない」(27%)などの回答も目立った。

 

 

さて、貴校園では心理的安全性が確保されていますでしょうか。

これが職場内で自然に醸成されていくものであればいいのですが、

自然に任せるとむしろ逆の方向に進みかねないとも思います。

心理的安全性を高めるための仕掛けのひとつが

「面談」なのではないでしょうか。

 

学校という現場は、面談が軽視されがちだと私は感じています。

もちろん、日常の業務の繁忙さもあり、

教職員と共通の時間を確保しにくいために面談の時間が取りにくい、

といった事情があることも理解してはいます。

が、面談はそのような事情を凌駕するほど重要なものである、

と言っていいように思います。

何でも話せる、という関係性が大切だと言われますが、

どうでもいいことなら話せる、ということではなく、

どうでもいいことからとても大切なことまで何でも話せる、

という関係性になることが必要です。

ぜひとも面談の頻度を高めて、

心理的安全性の高い職場環境を実現していただければと思います。

 

(文責:吉田)

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