寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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入試問題、突然の難化

入試は学校の入口、「正門」にあたります。

その在り方が、学校の在り方そのものを物語るのではないでしょうか。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

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「1年後、うちの子がこんな難問を解けるようになりますか」とA男の母親から相談を受けた。ある有名私立中学の今年の算数の入試問題だ。A男の第1志望校である。

その中学の今年の入試は、算数だけ非常に難しかった。受験者平均点は100点満点中30点を切った。

私は「1年後もきっと半分しか解けないでしょうけど、今年合格した子も半分も解けていません。来年はいつもの難易度に戻るでしょうから、気にする必要はないですよ」と答えた。

母親は心配顔で「でも、今後も算数はこの方針にするということですよね?」と聞いてきた。そう思ってしまうのはよく分かる。

 

学校関係者であればこのやりとりはとても良く理解できるのではないでしょうか。

入試は学校の方針を示すもの、でありながら、

作問はなかなか難しいもので、

想定している難易度を正確に反映させることができていない、

というケースも散見されますよね。

これは当然、出題側の学校にとっても大きな痛手となります。

それだけ、作問は重要性が高いということが言えるでしょう。

そして、作問する教員(組織)の力量が問われるとも言えそうです。

 

今年は大学入学共通テストの数学Ⅰ・Aの平均点が30点台に落ち込みました。

おそらく、受験生はかなり焦ったことでしょう。

こういう例を見るにつけ、入試の作問には

組織全体の慎重さが求められるように思います。

 

貴校園は入試問題について、どのくらい力を入れておられますでしょうか。

学校の門構えを整える大切な事柄ですので、

作問そのものはもちろん、そのチェック体制等を含め、

万全を期していただきますようにお願いしたいと思います。

 

(文責:吉田)

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