同じことをやるにも、嫌々やるのか、望んでやるのかは大差を生みます。
日経新聞より。
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新型コロナウイルス感染拡大で急きょリモートワークを始めた企業が生産性低下に苦慮するなか、2016年から推進するユニリーバ・ジャパンは効率を落とさずに働いている。カギは自身のパーパス(存在意義)を考えさせる取り組み。何のために働くのか? 軸が定まれば上司や同僚の目があろうとなかろうと自律的に働ける。
パーパスは会社の経営姿勢、経営目的を示す言葉として使われるのが一般的ですが、
ユニリーバ・ジャパンはこれを個人にもあてはめて、
自身のパーパスを言語化するという取組をされています。
2016年度にはすでにリモートワーク制度「WAA」
(Work from Anywhere and Anytime)を導入していて、
現在は午前5時から午後10時の間なら、いつどこで働くのも自由、
2カ月単位で所定労働時間を満たせば1日5分しか働かない日があっても構わない、
と徹底されています。
記事ではいろいろと細かい情報が紹介されていますので、
できれば記事本体をお読みいただければと思いますが、
これまでの歩みが表形式でまとめられていましたので、
そちらを下に転載させていただきます。
同社はもともとジョブ型雇用。
各自の職務が明確で、人事考課も成果主義と、
リモートワークを導入しやすい土壌はあったそうですが、
この記事で紹介されている「パーパス・ワークショップ」で
個々のパーパスを言語化することで、生産性も上がったとのことです。
ユニリーバ・ジャパンがWAAを導入して5年。社内調査で社員の71.6%が生産性は「上がった」と答えた。導入前の自分の生産性を50としたら、導入後はどのくらいかと尋ねたら、平均値は66。主観ながら単純計算で会社の生産性は32%高まったことになる。
(中略)
島田本部長は「人はシンプル。いい感情、いい状態にいるときは生産性が上がる。何のために働いているのか、なぜこの会社に入ったのか。自分を知り、社員がポジティブに働けるようになれば、会社への貢献は自然に増す」と強調する。
学校の場合、場に集うことの意義が大きいため、
リモートワークをはじめ、働き方の自由度を高めるという取組は
早くに限界が訪れるかもしれません。
しかしながら、何を目的に働くのかを見つめ、
それを胸に刻んで働くことによって生産性が高まることは
十分考えられると思います。
そして、それこそが働き方改革なのではないか、
と感じた次第です。
あなたが働く目的は何でしょうか。
新年度を控えるこの時期、ぜひとも考えてみたいものです。
(文責:吉田)