昨年の記事ですが、年度末にあたりぜひとも
各校園で改めて確認をしていただければと思います。
日経新聞より。
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千葉県八街市で(2021年)6月に下校中の小学生5人がトラックにはねられて死傷した事故を受けて、政府が全国の通学路を対象とする一斉点検を行った結果、約7万カ所の危険箇所を確認したことが(12月)21日分かった。近く点検結果を公表し、地域ごとの安全対策を急ぐ。
7万カ所、という数に圧倒されてしまいます。
通学路という名前こそ付いているものの、
その道は通学のために整備されたものではなく、
危険な道路を通学に使っている、使わざるを得ない現状が見えてきます。
実際、各地で事故が起こっています。
下の表を見るにつけ、どれもその痛ましさが胸に響きます。
今回の一斉点検について、危険個所の抽出について
興味深い内容が記載されていました。
やや引用が長くなりますがご了承ください。
3省庁が合同で小学校の通学路を一斉点検するのは、12年に京都府亀岡市で集団登校の列に無免許運転の車が突っ込み児童ら10人が死傷した事故以来。この点検では約7万4400カ所に上る危険箇所が確認され、19年度末までに98%で歩道やガードレールの設置といった対策が進んだ。
だが、今年6月に起きた八街市の事故の現場は見通しの良い直線の市道で、前回の点検では危険箇所とされていなかった。危険な通学路として「見通しが悪い」「道路が狭い」といった点が例示されていたためだ。事故現場にはガードレールや歩道が設置されていなかった。
今回の点検は同様の「見落とし」をなくすことを目指した。3省庁は点検実施にあたり、幹線道路の抜け道など速度が出やすい箇所や、大型車の進入が多い箇所といった観点も考慮するよう例示。過去にヒヤリハット事例が起きたかどうかや、保護者や地域住民などから改善要請があったかも含めて抽出を求めた。前回の点検結果との重複は少ない見込みで、今後は新たに判明した多数の危険箇所の対策を効率的に進めていけるかが焦点となる。
危険という判断も、基準をどう持つかによって変わってきます。
貴校園においてもおそらくそれは同じでしょう。
これまでの基準を今後も使い続けていいのかどうかを含め、
安全対策について改めて考える機会としていただければと思います。
(文責:吉田)