久しぶりに、現状の時給水準を確認しておきましょう。
日経新聞より。
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アルバイト・パート市場で「事務系」職種の時給の上昇基調が強まっている。リクルートが(7月)14日発表した三大都市圏(首都圏、東海、関西)の6月のアルバイト・パートの募集時平均時給は事務系が1176円と前年同月より47円(4.2%)高く、過去最高を2カ月連続で更新した。需要の鈍さから横ばい水準で推移する飲食業などとの差が広がっている。
1,176円という数字に驚かれませんでしたでしょうか。
事務系の平均時給はかなり高くなっていますね。
ちなみに、同じ統計でアルバイト・パート全体をみると
1,099円(前年同月より16円(1.5%)高い)になっています。
事務系の中でも「コールセンタースタッフ」が特に上昇していますが、
「一般事務」も51円(4.5%)上がって1,178円になっています。
下のグラフでも上昇傾向は顕著ですね。
一方で、求人数についてはそれほど増えていない、とのこと。
同業大手のディップが求人メディア「バイトル」に掲載された案件をまとめた6月のアルバイト・パートの求人件数は、前月比0.1%増の約17万3千件。コロナ禍で大きく落ち込んだ前年同月より4割強増えたが、コロナ前の水準からはなお遠い。
とりわけバイトの大きな受け皿である外食産業はコロナ禍による時短営業などが響いて需要が鈍いままだ。
学費の足しにアルバイトを…と考える学生にとっては
厳しい状況が続いているようです。
そして、私学は雇う側でもありますから、世間の時給単価アップは
経営への影響も一定考えられるところです。
1学期が終わり、2学期へ向かうこの時期、
次年度以降のことを落ち着いて考えるには適した時期でしょう。
今後を見据えた教職員配置とその人材調達について、
しっかりと検討してみてはいかがでしょうか。
(文責:吉田)