まずは本日、学校経営セミナー開催日となっております。
ご参加予定の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
オンラインではありますが、お会いできるのを楽しみにしております。
受講に関する情報は既にお届けしておりますので、
14時開始に間に合うよう、アクセスをお願いいたします。
さて本題。
落ち着いて学業に専念することができない世の中になっているのでしょうか。
大学院生の窮状が心配です。
日経新聞より。
昨年度に大学院修士課程を終えた学生の16.5%が、奨学金などの借入金を300万円以上抱えているとみられることが、2日までの文部科学省の研究所による初の全国アンケートで判明した。金額は理系の方が高い傾向だった。在学中から経済的な自立を迫られることもあって博士課程への進学率は激減している。博士課程の学生は所属する研究室で実務を担うことも多く、給与の支払いを求める声も多かった。
この記事で紹介されている調査結果は、
文科省科学技術・学術政策研究所が昨年11~12月に
オンラインで実施したアンケートによるもので、
6年制の医、薬学部の卒業者を含む約125千人のうち16311人が回答しています。
借入300万円以上、小さくない金額です。
そして、6人に1人がこのような状況というのは深刻です。
大学院は授業料だけで少なくとも年50万~80万円程度かかる。修士課程を終えて博士課程に進む学生は2000年度の16.7%から激減し、20年度は9.4%。科学立国を担う人材基盤の衰えが心配されている。
個人的な経験談でしかありませんが、一応、大学院を修了している私としては、
大学院という場の学習環境がどれほど大切なものか、声を大にして訴えたいです。
産業、いわゆる儲けに繋がらない研究など要らない、
という乱暴な意見を耳にすることが増えた昨今ですが、
文理問わず、基礎研究がいかに大切なものであるか、再認識せねばなりません。
そして決して目立たないそういった学問を究めようとする学生は
本当に貴重な存在であると思います。
そんな学生たちが学問に打ち込めるよう、経済的に支援することは必須で、
それができなければ国家や世界にとって大きな損失になることを
我が事として腑に落としたいと思います。
貴校園には大学院まで進んで学びを究めようと考えている生徒さんは
どのくらいいらっしゃるでしょうか。
現実、今回の調査では、就職した学生の理由として
「生活の経済的見通しが立たない」(38.3%)
「進学後の就職が心配」(32.5%)
との回答が目立ったそうです。
いろんな進路がある中で、このような学生にも
しっかり光が当たるようにと願わずにはいられません。
(文責:吉田)