「カーボンゼロ」の活動が進められていますね。
大学での取組が紹介されていました。日経新聞より。
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大学キャンパスで排出する温暖化ガスをなくす「カーボンゼロ」の取り組みが加速している。研究技術を活用して学部を横断し、学生や教員、企業や行政も巻き込んで相乗効果を高める。脱炭素への機運が国際的に高まるなか、国内外の大学がノウハウを共有する動きも盛んになってきた。
記事で最初に紹介されているのが広島大学。
「キャンパスを脱炭素実現の実験場にしたい」と、今年1月、
2030年までに通勤・通学を含むキャンパスで使うエネルギーのCO2排出を
実質ゼロにすると宣言しました。
大学としては全国初で、日本政府の目標を実に20年前倒しした計画です。
東京ドーム53個分の広大な敷地を持つ東広島キャンパスでは、今年から電動の小型自動運転バスやキックボードが学内を走る。学内の移動にCO2を排出する自家用車やバイクを使う教職員や学生が多く、環境負荷を減らそうと実証実験を始めた。広報担当の女性職員は「バスに乗るだけでSDGs(持続可能な開発目標)を実践している感覚でうれしい」と歓迎する。
2022年度からは全ての大学施設屋上と駐車場に太陽光発電を設置。
2025年度には地熱システムを導入。
文理横断で研究室が知恵を出し合っているとのこと、力が入っていますね。
ただ、大学の予算が限られるなど実現へのハードルは高い。金子教授は産学官連携の協定を結んだ東広島市や住友商事から得るビジネスノウハウが欠かせないといい「学問の集積を社会に還元しつつ官民の戦略も取り入れたい」と話す。
大学に限らず、中高等でもSDGsを意識した活動を
されているケースがあると思います。
その際の課題の一つはおそらく資金とノウハウ、ではないでしょうか。
民間企業の力を借りてみる、というのも活動のヒントになるような気がします。
そしてもう一つ紹介されている例が千葉商科大学。
全国の大学に先駆け、2019年に学内消費電力の100%に相当する
自然エネルギー発電を達成。
6月には他大学に手法を広める交流組織「自然エネルギー大学リーグ」を
作っておられます。
11年の東日本大震災後は大学でも節電の意識は高まったが、本格的な設備改善などに乗り出したのは一部だった。14年に発足した任意団体「サステイナブルキャンパス推進協議会」は各大学が計170項目からサステイナビリティを相対的に評価できるシステムをつくった。持続可能なキャンパス作りを表彰するコンテストも15年から毎年開く。
同会代表幹事で千葉大の上野武特任教授(建築学)は「SDGsは大学の社会的使命であり今後は大学への評価にもなる」と強調。「1校で実現できることは限られており仲間意識を持って経験を共有することが近道になる」と話す。
将来を見据えた学校のあり方を考える際、
今回の記事には気づきになりそうなことがいろいろ含まれている気がします。
すぐにできることは多くないかもしれませんが、
進むべき方向を示し、そちらへと歩みを進めていかれることを願っています。
(文責:吉田)