医学部入試でスポットが当たった感のある、男女差。
高校入試でも問題視されているようです。
日経新聞より。
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東京都の都立高校入試で男女別の定員が設けられているのは、ジェンダー平等やLGBTなど性的少数者保護の観点から廃止すべきだとして、教諭らが集めているオンライン署名が開始から約2週間の9日夕時点で2万9千人以上に上った。署名は今月中にとりまとめ、7月上旬に都教育委員会に提出する方針。
この記事は東京都の公立校に関するものです。
公立校で男女別定員を設けているのは全国で東京都だけ、だそうです。
目的は、生徒の男女比をほぼ同数にするため。
この結果、合格最低点が男女で異なることとなり、
予備校の調査ではほとんどの高校で女子生徒が不利になっている、
といいます。
ちなみに、東京都教育委員会では、格差が大きい一部の高校で
定員の9割までは男女を同数に近づけるよう別々に合否を判定し、
残り1割は男女の区別なく得点順で合格者を決める是正措置が取られ、
2021年度入試では男女別定員を採用している普通科高校110校のうち、
42校で実施されたそうです。
さて私学はどうでしょうか。
公になっている資料でそのような状況を確認することはできませんが、
内部的にそのような例があり得るのでしょうか。
仮にそうであったとして、男女を同数、あるいは同数近くにすることに
意味はあるとしても、それは他の方法では達成できないかどうか、
あるいはその意味が薄れたり、失われたりしてきてはいないか、
といった検証が必要な気もします。
署名集めの発起人となった都立高の30代男性教諭はトランスジェンダーの生徒を受け持ったことがきっかけと説明。「男女別定員のために入学願書の性別欄を廃止できないでいる。段階的に是正措置を拡大し、最終的には男女別定員を廃止してほしい」と訴えた。
先日のこのブログでも、性差に対する誤ったイメージによって、
成長が阻害されることがあり得ることを採り上げました。
今一度、凝り固まった頭の中を解きほぐして、
あるべき姿を考えてみたいものです。
(文責:吉田)