日経新聞のコーナー記事、「学びや発」。
教育機関では実現している例が少ないような気がする、
抜擢人事について書かれていました。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
コロナ禍が落ち着くどころか、さらに拡大している昨今。
デジタルツールの活用が不可避となる中、
現在の管理職にはその運用を活性化させたり、
取扱いルールを決めたりすることが苦手な方ばかり、
というケースもきっと少なくないでしょう。
今回の記事の筆者が勤務する学校でも、
細かな設定やルール作りを進めることに一定の時間がかかり、
実際に使い始めるにあたってはさらにスピードを上げる必要があった、
とのこと。そこで若手の登場です。
先頭に立ったのが3年目と5年目の若手教員である。デジタルに強そうなところを見込んで端末活用推進のリーダーに抜てきしたところ驚くほど素早く動いてくれ、始業式からほどなく端末の貸与を始められた。
(中略)
2人の若手はこれまで先輩の陰に隠れていたようなところもあった。得意分野に着眼して抜てきし、ほかの仕事は減らしたところ、生き生きと大役を果たしてくれた。
必要に迫られて若手に先頭に立ってもらった、
という例は昨年度、私学でも多く見られたと思います。
さてその人材は今、どう処遇されていますでしょうか。
緊急対応だけ任せて、その後はまた一教員に、
というのではあまりにもったいないような気がします。
新しい教育技術を駆使し、より教育効果を上げようと奮闘している教員は、
ベテランよりもむしろ若手のほうに多く存在しているかもしれません。
経験が少ない分、足りないことはもちろんたくさんあるでしょう。
それでも、熱意や学びの姿勢は、必ず子どもたちにも伝わるはずです。
ぜひともそんな若手、あるいは中堅の皆さんに、
活躍の機会を与えてあげてくださいね。
(文責:吉田)