朝から気持ちが滅入る記事をご紹介するのは気が引けるのですが、
目を背けてはならない事実です。
日経新聞より。
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まず、私学が必ず押さえておかねばならない情報は、
婚姻数の減少、そしてそこから先に出生数の減少が控えている、というものです。
婚姻数は2020年2月の速報値が74,147件だったのが、
4月には37,913件、5月には32,544件と、半減以上の落ち込みとなりました。
そして、この影響が出生数に表れはじめており、
2021年1月は63,742人と前年同月から14.6%減となりました。
厚生労働省は「20年5月から妊娠の届け出が目立って減っている」と指摘。宣言中だった同月の妊娠届は前年同月比17.6%減と大幅に減少した。中長期の影響が懸念される。
もうひとつ、とても気になるのは自殺者数の増加です。
コロナ下で経済的な苦境に立たされたり、孤立したりする状況が続いたことで、追い込まれる人が目立つ。警察庁と厚生労働省が3月に発表した20年の自殺者数は確定値で2万1081人となり、リーマン・ショック後の09年以来、11年ぶりに増えた。男性は11年連続で減少したのに対し、女性は7026人と2年ぶりに増加に転じた。
特に増加率が高かったのが20代。実に19.1%増です。
若い世代が将来に夢を描けなくなれば、生きる力を失ってしまいます。
学校はその意味で非常に重要な存在だと私は思っています。
命の大切さ、夢を描ける社会の大切さを改めて考える機会を、
この時期だからこそ確保していただきたいと切に願います。
(文責:吉田)