教員のなり手が増えるのかも、という期待を抱いてしまいます。
日経新聞より。
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新型コロナウイルスの感染拡大が大学の学生募集に影響を与えている。不況下でも就職先が見つかりやすい福祉系や教員養成系の学部に人気が集まる一方、留学を売りとする国際系学部は志願者が急減し明暗を分けた。好調・不調にかかわらず、各大学は学習意欲の維持などに工夫を凝らしている。
上の文章を読むだけでも、一気に様相が変わったことを思い知らされます。
ここのところ、国際系学部は大人気だったはず。
コロナ禍は価値観を一変させてしまったのでしょうか。
記事で紹介されている大学と学部の倍率はこんな感じです。
ちなみに、三重大教育学部は今回の入試から受験生に
「教員志望確認書」の提出を求め、合否判断に使うと決めていたとのこと。
そこまでしているケースで倍率が上がっているというのは、
教員になりたい学生が増加したということなの?と期待してしまいます。
ただ、本当の進路はこれから決まっていくもの。
コロナ下で人気が上昇した学部の課題は、学習意欲をどう維持するかだ。入学者のなかにはコロナ禍がなければ志望しなかった層も一定数いるとみられる。
コロナ下ではオープンキャンパスの中止・縮小が相次ぎ、受験生が情報収集する機会が限られていた。東京都高校進路指導協議会の佐藤和彦会長(都立広尾高校長)は「入学後に自分の本来やりたかった勉強とは違うミスマッチに気づき、意欲を失う新入生もいるだろう」と分析する。
この記事では各大学・学部の工夫、対策も紹介されています。
その効果については今後検証されることになると思いますが、
努力が報われることを願いたいと思います。
今回の記事を読んで、進路開拓には社会環境が大きな影響を及ぼすことが
よく分かりました。私自身の大学進学時にも、当時勃発した湾岸戦争によって、
進路変更を検討したことが思い出されます。
学校は進路開拓の現場として、そのような環境変化について
しっかり情報をつかんでおくことも大切なのかもしれません。
そして一方では、中長期を見据え、冷静に進路を定められるような
アドバイスや導き方をすることも必要なのかもしれません。
さて次年度の進学や進路の状況はどうなっていくのでしょうか。
(文責:吉田)