貴校園の中期計画、2020年度の進捗はいかがだったでしょうか。
大変な一年だったことはここからも分かります。
日経新聞より。
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中期経営計画を見直す企業が相次いでいる。2020年に公表された計画の変更や延期の件数は19年比で7割増えた。新型コロナウイルス禍で事業環境が急変し、将来の収益計画が立てづらくなっている。目標とする業績の引き下げや投資の縮小が株安を招くケースも出ており、回復の道筋を市場に示す工夫が欠かせない。
一般企業の場合、特に上場企業においては自らの活動を株主に理解してもらい、
支援を続けてもらわなければいけません。
企業経営が順調かどうかを示す重要な指標のひとつが中計。
その修正が多くなっているというのが今回の記事です。
修正の内容は目標とする業績数値の引き下げや取り下げが中心だ。コロナによる「新常態」が中長期に響く企業が多い。
私学の場合、コロナ禍の業績への影響は企業ほど大きくないケースが多く、
むしろ活動が抑制されて一時的に決算が好転する事例が多いと私は見ています。
しかし、今後を見据えた場合、例えば大規模工事が1年ずれこんだり、
行事の見直しが進まなかったりと、
活動そのものが停滞してしまったケースもあるでしょうから、
その影響は今後やってくると考えた方がいいようにも思います。
中期計画は今後数年間の見通しを明らかにしつつ、
各校園の方針とそれを支える施策を定めるものです。
貴校園の中期計画が2020年度を踏まえどのように修正すべきか、
新年度を迎える前にぜひともしっかりご確認いただきたいと思います。
そして今回の記事の最後にはこんなことが書かれていました。
私学でも意識しておきたいことですね。
事業環境が不安定ななかでも20年は332件、21年は2月までに85件で中計の新規策定(ローリング含む)があった。フィデリティ投信の重見吉徳氏は「コロナ後の世界で企業がどう成長するのかに市場の関心があり、設備投資計画が重要になっている」と指摘する。
(文責:吉田)