記事を読んで、「出席」のあり方について考えこんでしまいました。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
学校や職場でアバター(分身)ロボットの活用が広がり始めた。自宅から授業に参加したり、遠隔でビルの見回りをしたり。新型コロナウイルスの感染予防でロボットが普及するなか、アバターなら病気を抱える人の社会進出や人手不足などの課題解決につながる。高速通信規格「5G」を追い風にテレワークに続く次世代コミュニケーションとして定着するか。
この記事で紹介されているのは神戸の私学の実例。
神戸市内にあるビルの一室で男子高校生が、
タブレット端末を前に数学の授業を聞いています。
そのタブレットに映っているのは、そのビルから徒歩15分離れた
六甲アイランド高校で実施されているもの。
なるほど、遠隔授業の受講ね、と思った私。
しかし、驚きはここからです。
映像の元になっている教室の前方には、
頭部にタブレット端末を備えた卓上ロボットが置かれていて、
生徒が遠隔でタッチパネルを操作すると、
そのロボットの頭部が動き、黒板など見たい場所にカメラを調節できる、
と言います。
「休憩時間にはロボットを通じて友人と談笑しながら弁当を食べていた」
とも書かれていました。
つまり、ロボットが学校に「身代わり登校」しているわけです。
このようなロボット、アバターロボットが、
アメリカ等ではすでに稼働しているそうで、
下の表に実例がまとめられています。
この技術を大企業で導入する動きも出てきているそうで、
本人に代わって会議への出席や同僚との打ち合わせができるようにして、
病気を抱えながら仕事を続けたい人を支援する事例があったり、
オフィスビルの警備や清掃などの使用を想定し、
定期的な巡回はロボットに任せ、
エレベーターの乗降や来客への道案内は人が遠隔で操作する、
といった役割分担ができたり…活用の余地は大きそうですね。
さて、学校の場合、「出席」がこれまで非常に重要な要素とされてきました。
このたび、遠隔授業の機会が生まれ、動画での受講の機会も生まれました。
そしてこのアバターロボット。
出席のカタチが多様化してきていることは間違いありません。
今後「出席」をどう取り扱うのか。
検討が必要かもしれませんね。
(文責:吉田)