先週から今週にかけて、大学関連の記事を多く採り上げておりますが
ご容赦ください。中高法人にも気付きがあるはずです。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
新型コロナウイルスの感染再拡大で、国内の主要大学は秋からの新学期を原則オンラインによる遠隔授業とする見通しだ。登校を再開した小中高校に比べて制約が多く、学生からは不満の声が上がる。通学できていない新入生のケアや就職活動のサポートなど、各大学は対応の強化を急いでいる。
上でご紹介している記事は若干古く、文部科学省の調査としては
7月1日時点の状況を調べたものとなっています。
その時点で、短大も含め全1012大学で授業は行われており、
・対面と遠隔の併用…61%
・遠隔のみ…24%
・対面を全面的に実施…15%
という状況だったそうです。
そして今後に向けても対面授業には慎重な姿勢が目立っていて、
これまでのような大学の風景は見られない状況が続きそうです。
東京大学をはじめ、遠隔授業でむしろ成果が上がっている、
との認識を示す学校もあるのですが、
学生側は否定的な意見が目立ちます。
やはり、登校できない=人間関係を作れないのは大きいですよね。
ただ、一部大学ではこの点への配慮もかなり進んできており、
例えばこんな事例が紹介されています。
近畿大は6月、約8300人の新入生を分散して初めてキャンパスに足を運んでもらう機会を設け、7月末まで続けた。「やっと大学生になった実感がわいた」との声が出たという。大阪大も同様に新入生のみの交流会を開いた。
2年生が1年生のケアをする「オリター」制度を設ける立命館大は今年度、オンラインで相談などに乗れるようにした。仲谷善雄総長は「秋学期以降は新入生同士が交流できるようにしたい」といい、各学部で検討を進めているという。
そしてつい先日、こんなニュースも入ってきました。
未来を見据えた場合、大学が昨年度までの形式でずっと走り続けることは
考えにくい、と私は思っています。
対面授業ももちろん必要なケースはあると思いますが、
遠隔授業やその他の方法と組み合わせて、よりよい学びが実現できるよう、
新しい形(最近はニューノーマルと言うのでしょうか)を
真剣に考えないといけません。
そして、こういったことは大学に限ったことではないでしょう。
私学での学びがさらによりよいものになるような、
各校園での工夫に大いに期待しております。
(文責:吉田)