英検の取得率は上がっていますが目標には及んでいない、
という記事が掲載されていました。
日経新聞より。
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文部科学省は(7月)15日、全国の公立小中高校を対象にした2019年度英語教育実施状況調査の結果を公表した。「英検3級」以上の力がある中学3年は44.0%、「英検準2級」以上の力がある高校3年は43.6%だった。それぞれ前年度より1.4ポイントと3.4ポイント増えたが、50%としている政府目標には届かなかった。
この調査は2019年12月時点で実施したものです。
中3で英検3級程度以上を取得した生徒は25.1%でしたが、
成績などを基に教員の裁量で「相当する力がある」と判断した生徒18.9%を加え、
44%という結果になっています。
同様に、高3で英検準2級程度以上を取得していた生徒は26.7%で、
教員の判断で認めたケースが16.9%となっています。
高校では学科が分かれていることも多いですが、
英語や国際関係の学科は91.2%とやはり高かった一方、
工業や商業などの専門学科は15.8%にとどまったと書かれています。
ちなみに、今年4月から英語が教科化された小学5・6年では、
学級担任が外国語の授業を担当する割合は前年度より10ポイント減り、
「専科教員」らが教える学級が29.5%に増えたそうです。
とはいえ、担任が実施しているのが全体の7割。
きっと私学では専科教員の割合がずっと高くなるのだろうと思いますが、
それでも小学校の先生のご苦労が垣間見えます。
コロナ禍で国際教育の機運もややしぼんでいるような気もしますが、
これからの子どもたちが世界を視野に入れて人生を送ることは
間違いないでしょう。
英検資格はさておき、幅広い価値観を育てられる
教育の実践を続けていただければと思います。
(文責:吉田)