今週火曜日のブログにも紹介させていただいた、日経新聞の連載記事です。
弊社の活動の拠り所と共通する内容です。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
先般の私学法改正により、中期計画の策定が義務付けられた
(一部の学校法人は努力義務)ことは既にご承知のことと思います。
この主旨は「ガバナンスの強化」の一環であるとの説明がなされるのが
一般的ですが、中期計画は学校経営上、ガバナンス以上に重要な役割を持ちます。
筆者はこうおっしゃっています。
米国の大学が1980年代から戦略計画を策定するようになったのは、大学を取り巻く環境変化(学生減少)に積極的に対応するためです。したがって、ガバナンス強化策への対応といった側面だけでなく、大学側の使命や長期目標を達成するための装置として認識することが重要です。
以前は人口増、市場拡大により、特段の施策を講じずとも
学校経営は右肩上がりで成長することができました。
しかし、現在の経営環境はそれを許してはくれません。
だからこそ、事前に中長期を見据えた計画を練ることが重要です。
今回の記事ではSWOT分析のことが紹介されていますが、
もし貴校園でこれまで実施されたことがなければ、
ぜひとも一度実践してみて下さい。
そして、やったことがあるという方も、しばらくやっていない、
あるいはやったけれどその後はほったらかし、という方もぜひ、
改めてやってみることをお勧めいたします。
大学は組織として外部環境の変化に対応し、目的に沿って活動できるよう、資源を調達・管理することが求められます。そのためには現状を分析する必要があり「SWOT分析」という手法が用いられます。大学としての強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)という内部的な要素と、環境としての機会(Opportunities)と脅威(Threats)という外部的な要素を組み合わせ(頭文字でSWOT)、それぞれに応じた戦略を検討します。
例えば、貴校園にとっての「強み」は、他校にとって弱みとなることがあり得ます。
「都市部の立地は本来強みになるはずだが、
新型コロナの感染リスクでは弱みになる」
「受験生の地元志向は、地方の大学では機会になる一方、
地方出身者を多く受け入れている都市部の大学では脅威となる」
といったことが記事にも掲載されています。
さて、貴校園の強みは何でしょうか。
その強みを活かせるシナリオとは、どんな計画でしょうか。
弊社が最も重視する「計画経営」はこういったことを意味しています。
(文責:吉田)