2020年度はコロナ禍により、各所のセミナーが延期や中止になっています。
弊社でも例年、学校経営セミナーを開催させていただいているところですが、
本年度はどうなることやら…と、状況を見守りながら7月を迎えました。
幸い、5月から6月にかけて感染症拡大がかなり抑制されましたので、
何とか開催できるのではとご案内を始めたところ、
このご時世にもかかわらず、予想を上回る数のお申込をいただきました。
ただ7月に入り感染者数は増加。
いったん開催を決め、お申込もいただいたところではありましたが、
万全を期すため、会場にお越しいただくことを不安に感じる方向けに
ビデオデータをご提供することとしました。
すると、お申込みいただいた方の4割がビデオ受講に切り替えられ、
当日ご参加いただく方にもよりいっそう密を避けられることになりました。
今回は「会計」と「法律」がテーマでしたが、
いずれも直接のご担当者ではない方に向けての内容とし、
私学に勤める方々として押さえておきたい、
基本的な内容をお伝えした次第です。
第1部は「学校法人会計の基礎を知り活用する」。
担当者以外にとってはとっつきにくい決算書の読み方について、
基礎的なところを中心に構成しつつ、
実例をご覧いただきながら解説させていただきました。
途中、実際に経営指標の計算もしていただき、
いわゆる「経営分析」「財務分析」がそれほどハードルの高いことではないことを
ご体感いただきました。
少しでも学校法人会計が身近な存在になれば…と願うばかりです。
そして第2部は「私学を支え、守る。法律の深イイ話」。
担当はえにし大阪法律事務所・津田裕行先生でした。
私学を取り巻く法律には様々なものがありますが、
その全体像をお示ししながら、組織内外の法律関係について
津田先生お得意の小ネタを交えて説明していただきました。
学校で起こった事案の重要判例にも目を通し、
法律に対する意識を持つことの重要性を再認識いたしました。
反省点としては、1・2部ともにボリュームが大きすぎて、
もう少し時間があれば…と思わされたことです。
もともと資料を作成する際には、
資料だけでも持ち帰っていただければ役に立つこともあるかも、
と思いながら欲張ってしまうのですが、
やはり説明を端折る結果になってしまうともったいない気持ちになります。
アンケートでも
「会計の基礎について、もう少し時間を取って教えていただきたかった」
との感想があり、次回以降、十分に留意せねばと思いました。
ただ、全体的にはご満足いただける点も多かったようで、
・会計報告の見方が少しわかって、読んでみようという気になれたのが大きかった。
・理事、評議員会に関する説明が興味深かった。
・お話がとても分かりやすかった。
など、有難いご感想をたくさんいただくことができました。
次回セミナーは10月開催予定です。
今回の反省を生かして、よりよいセミナーが開催できるよう
最善を尽くしたいと思います。
(文責:吉田)