遠隔授業で重要になるのが通信の安定性。
4月のトラブル、その後はいかに。
日経新聞より。
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新型コロナウイルスの影響で各大学がキャンパスを閉鎖し、オンラインによる遠隔授業が広がる中、アクセス集中でサーバーがダウンするなどのトラブルが相次ぐ。大学同士が情報を交換し、通信量を減らす対策を共有する取り組みも始まった。各大学は「これを機にノウハウを積み、海外大学などとの交流活性化につなげたい」と、円滑化へ模索を続けている。
貴校園でもオンラインでの授業、
あるいはインターネットを活用した映像提供など、
サーバーに負荷がかかったり、通信が不安定になったりすることは
一度くらいはご経験があるかもしれません。
最初はこういうトラブルはつきものですから、
大切なのはそこからの改善でしょう。
上の図にはデータ通信量を減らす具体的な方法が記載されていて、
すぐにでもご参考にしていただけるものもあるかもしれませんね。
記事には、某大学でのトラブル事例が掲載されています。
多くの学部がオンラインで開講した(5月)11日午前8時50分ごろ、学生が講義のためのURLを取得し、出席を確認するシステムにログインできなくなった。同9時からの1限を前にアクセスが集中したとみられ、12日朝までに復旧した。
川野教授は「直前に慌てて受講の準備をする学生が多かったのだろう」と話す。学生には「アクセスが集中する時間帯を避けて事前にログインする」「なるべくログアウトしない」といった対策を呼びかけた。
別の大学の事例もあります。
教材配布のためのシステムにアクセスできる時間帯を学部ごとに分けるなどしたが、開講日の11日につながらなくなった。学内の無線ルーターの故障が原因だ。広報担当者は「アクセス集中への対策はしたが、ハード面のトラブルは盲点だった」と話す。
アクセスの工夫や機材の工夫など、
いろいろと考えないといけないことがたくさんありそうです。
こういうことに精通されている教職員が多くいらっしゃれば対応もできますが、
その体制が十分でなければ、相談相手の存在も重要かもしれません。
この記事には「大学の遠隔授業に関するサイバーシンポジウム」
が紹介されており、アーカイブのタイトルを見ると
中高等での実例紹介も多く含まれており、なかなか役立ちそうです。
リンクを貼っておきます。
オンライン環境に慣れること自体、子どもたちのほうが早いような気がします。
そして今後、第二波以降のことも含めて考えるなら、
オンラインという方法が学校生活から消えることはむしろ考えにくいでしょう。
よりよい環境整備のために、情報を集めながら
試行錯誤を続けていただければと思います。
(文責:吉田)