寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

コロナで変わる学校教育

連日似たテーマになってしまいますがお許しください。

少しずつ着眼点が異なりますので、

きっと新たな気づきがあると思います。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

この記事が出たのは4月12日。

新学年で迎える4月は、学習内容も当然、新たなものになるのが通常です。

が、授業ができない中で新たな内容に触れることができず、

過去の復習をすることになってしまう…

そんな例を、私学でも耳にしました。

記事にはこう書かれています。

 

「未学習の内容は教科書を見ながら取り組ませてください」。小学校からのメールに、愛知県に住むパート従業員の女性(41)は頭を抱えた。配られたのは副教材のプリント数枚のみ。「高学年の学習内容は幅広い。親が教えるには限界があり、親子ともにストレスがたまった」と語る。

 

世界規模で休校が広がる中で、上記のような原始的?な例もあれば、

こんな例もあったようです。

 

あるマンハッタン区内の公立小学校では、休校の1週間前に保護者へアンケートを実施し、パソコンの貸与や通信環境の整備を終わらせた。休校期間中はオンラインで授業やその日の課題を提供している。

ビデオ会議機能を使い、教員やクラスメートの顔が見えるようにし、子どもを安心させる工夫もしているという。多くの日本の子どもや保護者にとってうらやましい教育環境に映る。

 

「公立と私立では当然環境も異なる。

 うちの子は私学に通っているのだから、

 何らかの方法で授業を成立させてくれるに違いない」

私学に通わせるご家庭の保護者さんにはそんな思いもあるかもしれません。

その思いに、貴校園は応えることができているでしょうか。

 

 

1人1台の計画が進む公立校。

しかし、教育現場では戸惑いがある、といいます。

「パソコンを使って何を目指すのかが明確ではない」

「教員のITリテラシーに差がある」

「家庭の通信環境にかかわらずパソコンを持ち帰って自宅学習に役立てられるかどうか分からない」

…課題は山積しています。

 

では私学にはそのような課題はないのでしょうか。

全国で最も学校のパソコン整備が進む佐賀県の元知事は、

「それまでチョーク1本でやってきた先生の意識を変えることに気を配った」

と振り返っています。

この難局は学校教育のあり方を問いかける。時代の変化や非常事態に対応できる学びの形とは。それを支える教員への支援は――。1人1台パソコンが単なる「経済対策」で終わらないように、この危機を好機と捉えれば、日本の学校の風景は変わるはずだ。

 

私学はなおのこと、かもしれません。

今一度、貴校園の教育環境と教育技術について、

そして何より教職員の意識と行動について、

確認していただければ幸いです。

 

(文責:吉田)
www.ysmc.co.jp