なかなか面白い構成のこの記事。
新たな時代の社会人の悩みを時系列で記載しています。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
年功序列型の見直しで、20歳代男性の平均年収は10年前に比べて4%前後増えた一方40歳代は10%弱減った。仮想の28歳男性会社員の生活シーンを通じ、令和の社会人が「どう働くか」を追う。
まずは出勤時。服装規定を廃止する企業の例を挙げつつ、
横並びを脱するというひとつのカタチを示しています。
学校では服装規定そのものがないことも多いかもしれませんし、
ジャージで授業をする先生も珍しくないかもしれません。
ある意味、企業よりも進んでいるのでしょうか(笑)。
そして業務開始時。テーマは「在宅勤務」です。
ここ最近はウィルス感染症のこともあり、
以前と比べると一気に進んできたような気がします。
ただ、学校現場では在宅勤務を進めるにはいろいろと障害がありそうです。
業務の一部だけでも在宅勤務を可能にするために、
ゼロベースで考えてみることも必要かもしれませんね。
昼休みには給料談議。
年齢給がベースであったこれまでの日本社会は、
人手不足と国際化によって常識が変わる可能性があります。
厚生労働省の賃金統計表をもとに分析すると、1000人以上の企業で働く40~44歳男性の18年の平均年収は726万円。08年(797万円)から71万円減った。一方で25~29歳は08年より17万円増えた。中高年の賃金を抑制し、若手に振り向ける企業が多い。女性の場合は管理職への登用拡大などでシニアでも年収が増えた年齢層がある。
学校でも少しずつ年齢給を脱しようとする動きを感じます。
が、その動きはまだまだ緩やかです。今後、どう変化するのでしょうか。
そして終業。「アフター5こそ腕磨き」というタイトルが付いています。
飲酒習慣は若い層を中心に大きく減っている。ニッセイ基礎研究所によると、飲酒を「やめた」「ほとんど飲まない」を合わせた「飲まない」層は20歳代男性で51%、女性は62%。このうち「飲めるけど飲まない」人が男性で29%いた。
飲みに行く暇があるなら勉強しなさい、
と言われているようで肩身が狭いのですが(苦笑)、
仕事終わりに飲みに行くのはすでに一般的ではないようです。
ただそうなると、組織で仕事をする時の一体感を醸成する機会は
別で作る必要があるのかもしれません。
強い組織は、「個の能力の高さ」以上に
「組織としての力」が必要となります。
学校はこれまで組織的な動きをあまり得意にしていませんでしたが、
さてこれからどのように変わっていくでしょうか。
仕事をめぐる環境は大きく変化しています。
学校現場は変化できるでしょうか。
不易と流行を区別して、時代の波にうまく乗って進んでいきたいものですね。
(文責:吉田)