今年もいよいよゴールデンウィーク。
ただ、今年のゴールデンウィークに気分踊る方は少数派かもしれません。
ウィルスの終息に向けた踏ん張りどころ、Stay Homeですね。
そんな状況にあって、学校の経営課題は依然数多く残っています。
特に人材の確保は消えない課題と言えるのではないでしょうか。
日経新聞でこんな記事を見つけました。
大学などの教職課程を修了していない社会人が合格すると小学校教員の免許を得られる「教員資格認定試験」について、文部科学省は2020年度実施分から体育、音楽などの実技をなくすなどして受験者の負担を軽くする。試験の日程も半分に短縮する。小学校教員の採用倍率が低迷するなか、社会経験がある人材を広く教育現場に呼び込みたい考えだ。
「教員資格認定試験」のことを、私は知りませんでした。
教職課程を修了していなくても教員になれる方法があるのですね。
私も大学時代、教職免許を考えてはいたものの、
必修であった教育学の単位を落としてしまい、あえなく撤退した経験があります。
教員資格認定試験は社会人経験者を教職に向かわせるものとして、
まずはもっと認知が上がることを期待したいですね。
さて本題。
その教員資格認定試験の受験者数は非常に少なく、
特にここ数年は半減してきているようです。
下のグラフの右肩がずいぶん下がっています。
この試験が始まったのは1973年で、当時の受験者数は約6千人。
それに比べると1割強まで減ってきているのですね。
その理由のひとつなのでしょう、試験はなかなか厳しいようです。
1~3次の3段階について計6日間かけて実施。
図画工作のデッサン、体育のサッカーのドリブル、
音楽のピアノ伴奏をしながらの歌唱といった実技試験…
確かにハードルが高いですね。
文科省は
「教員自身の実技能力より児童にうまく教えられるかどうかの方が大切だ」
として、上記実技試験をやめ、2次試験までの計3日間に短縮するそうです。
さて、貴校園の教職員採用試験はどのようなものでしょうか。
採用試験はその組織で期待される役割を果たせるかどうかを
見極めるための存在であろうと思いますが、
試験内容がそれに見合っていないケースも世の中には多くあります。
採用難の時代、採用試験の見直しは大きな効果を生むかもしれません。
ぜひこの機会にご検討を。
(文責:吉田)