昨日のブログとも少し関連するかもしれませんが、
教員の事務仕事を減らすことはいろんな効果があるのかもしれない、
と思わされる記事です。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
経済協力開発機構(OECD)は(3月)23日、2018年に実施した第3回国際教員指導環境調査の第2弾の集計結果を公表した。日本の中学校の教員は業務でストレスを感じる要因について「事務的な業務が多すぎる」「保護者の懸念に対処する」を挙げる回答が多く、参加した48カ国・地域の平均を上回った。
上記引用箇所に「第2弾の集計結果」とありますが、
第1弾はすでに2019年6月に公表されています。
このときには「日本の中学教員の1週間あたりの勤務時間が世界最長」
であることが判明しました。
その背景には事務的な業務の多さがあることが示された形であると、
今回の記事は報じています。
主な結果は下の図が分かりやすいので引用いたします。
長時間労働の原因として、
これまでも事務作業や保護者対応が挙げられていたように思いますが、
単に時間がかかるということ以上に、気分的にストレスになる、
という要素が大きいことが分かります。
子供達に向き合う時間が奪われる、という意識が根底にあるとすれば、
たとえ事務作業にかかる時間がわずかであったとしても、
それをゼロにしたい、という気持ちが強まるのもうなづけます。
ちなみに、「採点業務が多すぎる」や「多大な授業準備がある」ことに
ストレスを感じている日本の中学教員はそれぞれ25.3%と24.1%。
いずれもで世界平均を下回っています。
子どもの学びに直接関わる仕事へのストレスは比較的低い、とすれば、
そこに多くの時間が使えるような環境整備が必要なのかもしれません。
長時間労働を短縮することも重要かもしれませんが、
メリハリを付けた時間の使い方についてもしっかり考えねばなりませんね。
(文責:吉田)