図書館・図書室は学校の中でもとても重要な場所だと私は思っています。
近年、大学の図書館がずいぶん充実してきたようですね。
日経新聞より。
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丸善雄松堂は書籍販売大手で、
全国の大学図書館の環境整備を手がけておられる会社です。
同社の専務は
「大学図書館が変わり始めたのは十数年前」
「大学図書館の変化は速い」
と指摘しておられます。
近年はアクティブラーニングへの意識が高まり、
それがラーニングコモンズの発展につながり、
結果として図書館に求められる役割が増えてきた、
という流れがあるようです。
図書館は蔵書数の多さで評価されることがこれまで多かったと思われますが、
今後は他の着眼点とも相まって、学校全体の魅力化に一役買いそうです。
こんな記事も一緒に掲載されていました。
各地の大学が学生の「学び」の機能を高めようと、図書館の改革を進めている。本に接する機会を意識的に増やすため、図書館をキャンパスの中心に据えた校舎を新設したり、仲間同士で気軽に利用できる自習室などを館内に充実させたりする動きも目立つ。教育・研究の場としての図書館を時代に対応してどう位置づけるか、各大学の戦略も問われている。
この記事ではいくつかの大学の実例が掲載されています。
追手門学院大では、新設キャンパスの図書館が
どの教室からも最短距離で図書館に入れるように設計。
近畿大は2017年に開設した複合施設「アカデミックシアター」に、
セミナールームや24時間利用できる自習室などと併設して大規模な図書館を設置。
千葉大では「図書館はワイワイガヤガヤの場所」を打ち出し、ミニセミナー開催、
さらにはグループワークエリアや多人数で学べるスペースを多く設けています。
鶴見大では郷土資料のデジタル化に取り組むことで、
大学の課題の一つである地域連携を進め、図書館の利用拡大を目指しています。
ハードの整備にはお金がかかりますが、魅力的な図書館に伺うと、
そこには必ず「ソフトの工夫」があります。
まずは図書館を意識すること、そしてお金をかけずともできることから
始めてみてもいいのではないでしょうか。
(文責:吉田)