先週から始まった一斉休校。
その開始日のブログで、ICT教育環境が手助けになるのでは…
と書かせていただきました。こちらです↓
新型コロナウィルスへの対応について考える - 寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~
と、その日の日経新聞に同じような内容の記事が上がっておりました。
そちらも少し見ておきましょう。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
新型コロナウイルスの感染拡大リスクの波が教育現場にも押し寄せている。政府は全国の小中高校などに臨時休校を要請し、高等教育を含めた教育活動が当面の間、滞りかねない。「学校という場に集まらず勉強を続ける方法」として、IT(情報技術)を活用した教育サービス「エドテック」への注目が高まっている。
学校が休校になることで、「日中の預かり」に焦点が当たりがちですが、
学校の本来の役割を考えれば、学習環境の確保、そして
学習の進捗、進展を図ることが最重要課題です。
その目的において、オンライン学習は有用なツールと言えます。
ただ一方で、「ネットで大丈夫?」という声もあるのではないでしょうか。
この記事には中国在住の中3生の実例が紹介されていますが、
この点について実体験をもとにした声が記載されています。
ネットチャイナは現在、日本仕様の教育に特化したプラットフォーム「オンライン・クラスルーム」(仮称)の開発を進める。だが、日本では塾や語学教室が普及していることもあってか、「ネットを使った教育に抵抗感のある人が多い」。同社で3年前から中国語を習う山梨県在住の窪川伸一さん(37)もネットの広告を見つけて入会したが、当初は「本当に効果があるのか」と心配だったと明かす。
ただ今では「中国在住の先生と毎日話すことで、中国に留学しているような気分になる。自分のペースで勉強できるのもいい」と、1日30分のレッスンをほぼ欠かさず受けている。勤務するリサイクル会社での経験を生かし、「いずれは日本のリサイクル技術を中国に広めたい」と話す。
日本国内のサービスとしては、オンラインでの大学受験専門の
家庭教師サービスが紹介されています。
引用中の山岸さんとはこのサービスを実際に利用した方です。
山岸さんと講師はパソコンの内蔵カメラでテレビ電話のようにやりとりし、双方に設置されたスタンド式カメラが映し出す互いの手元にある資料を見ながら会話する。山岸さんが解いた回答の映像を講師が確認して添削したり解説したりする。バンザンによると、遠隔会議などに使われるビデオ通信ソフトに改良を加えて教育用に変更し、「対面指導と遜色ない状態」にしているという。
対面と全く同じ、というわけにはいかないかもしれません。
ペアワークやグループワークなどで学ぶ内容も実現が難しいかもしれません。
それでも、学生の本分である勉強の環境整備を考えた際に、
こういった取り組みは検討の余地が十分あると思います。
この機会に、学校の本来の役割を果たすということを
正面から考えてみてはいかがでしょうか。
(文責:吉田)