私学でも不登校は増えているのではないでしょうか。
学校にとって、「学校離れ」は重大な課題です。
不登校の小中学生が増え続けている。文部科学省のまとめによると、2018年度は全国で約16万4千人と5年間で4割近く増えた。学校離れがこれだけ広がる理由は何なのだろう。
不登校児の教育に30年以上取り組んできたNPO法人「東京シューレ」理事長の奥地圭子さんは、保護者の変化を指摘する。「若い父母がフリースクールなど学校以外の場(で学ぶこと)もありではないか、と考えるようになってきた」
学校に行くのがつらい、という子どもたちに、
無理に学校に行かなくてもいい、という選択肢はとても大切です。
実際、フリースクールなどで学ぶ子どもを、
学校の「出席扱い」にできることも制度化されています。
こういうしくみは必要だと思います。
しかしながら、なぜそれほどまでに学校が苦しい場所になるのか、
という点に思いを致す必要はあるでしょう。
記事には、少子化も子どもたちの生きづらさが増している一因では、
という言葉もあります。
子どもが減ると、一人の子が周りの大人から受けるプレッシャーが
強くなることは十分考えられます。
そのとき、学校は何ができるのでしょうか…
学校以外の受け皿の整備は進んでいっている印象があります。
が、学校が行きづらい場所でなくなりつつあるかといえば、
そのような印象はそれほどありません。
先生方も学校職員も、目の前の子どもたちのために
懸命に業務遂行しているとは思うのですが。。。
今回の記事はこんな問題提起で締められています。
今日の小中学校は数々の課題を抱え、教員の長時間労働も問題化している。それでも十数万人が学校に背を向けている状況は深刻ではないだろうか。増え続ける不登校に危機感を持ち、学びを変えようとする動きが学校の側からも出てきてほしい。
学びを変えることによって、学校のあり方を変える。
その取り組みは待ったなしのような気がします。
(文責:吉田)