あれからもう1年3カ月が経とうとしているんですね。
大阪北部地震で無残にも崩れたブロック塀が
テレビ画面に映し出されたのを覚えておられることでしょう。
その後、ブロック塀対策は…?
日経新聞より。
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2018年6月に発生した大阪北部地震で危険性が指摘されたブロック塀について、文部科学省は(8月)7日、全国の学校における安全対策の進捗を公表した。19年4月1日時点で、ブロック塀がある学校の半数近くに上る約9千校で撤去などの対策や安全点検が済んでいなかった。同省は各自治体に7日付で通知を出し、早急な対策を促す。
ということで、発出された通知等はこちらで確認できます。
新聞記事に掲載された安全対策の状況を示すグラフも見ておきましょう。
そもそもブロック塀がない、という学校も上記グラフに含まれているため、
対策が済んでいるのかどうか、という点を割合で捉えるのが難しいのですが、
記事本文ではこんなふうに書かれています。
ブロック塀がある2万142校のうち9355校で安全対策や点検が終わっていなかった。
内訳は改修や撤去などの対策を「20年3月末までに完了させる」のが3915校(7.7%)、「20年4月以降に完了させる」のが1893校(3.7%)、「外観上は問題ないが鉄筋など内部の点検が終わっていない」のが3547校(6.9%)だった。
未報告や外観の点検未完了も79校あった。
ブロック塀対策については、実際に各校に出入りさせていただく私の目から見ても、
安全対策の中ではややスピード感がない印象があります。
費用や工期の問題もさることながら、緊急性の高さを自己判断した結果、
他の優先事項に比べると後回しになりがち、ということなのかもしれません。
過去のブロック塀には、杜撰な工事も含まれてしまっている危険性があります。
先日までの夏休みで、少しでも対策が進んでいることを願っております。
(文責:吉田)