少子化の中で、私立の小学校、中学校では
募集活動に苦しむケースが増えている…
というのが私個人の感覚でした。
ところが、それはあくまで地域限定的な感想だったのかもしれません。
東京はそうではない、という記事が出ておりました。
日経新聞より。
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東京都内の有力中高一貫校が相次ぎ高校募集を停止する。本郷高校(豊島区)は2020年度入学、豊島岡女子学園(同)は21年度入学を最後に高校入試を取りやめる。都立中高一貫校5校も順次、高校の生徒募集を停止する。高校選びの選択肢が狭まり、中学受験を検討する家庭がさらに増えそうだ。
なぜこのような現象が起きているのか。
それは高校入試の在り方が変化したから、というのが記事の見方です。
東京ではもともと私学が隆盛である印象がありますが、
近年は都立高の進学実績が伸長し、
そちらへの進学ニーズが高まってきているようです。
そして公立にも中高一貫校ができるなど、
高校からの生徒募集がどんどん難しくなってきた、
そこで高校からの募集はやめて、中学から入ってもらおう、
という流れのようです。
さて、他地域ではどうでしょうか。
私の住む関西でも、公立高校の存在感が高まっていることは感じますが、
それが私立中学への進学希望者を増やしているという印象は
それほどありません。
そのひとつは人口規模にあるのではないか、と思います。
先日発表になった人口データでも、東京圏のみが増加を続けている、
ということが明らかになっていますね。
各地域で、児童・生徒募集の環境は異なります。
人口動態などを参考に、今後の見通しを立てながら、
健全な学校経営をお続けいただきたいと願っております。
(文責:吉田)