内向き志向、と言われる現代の若者たち。
個人的には「そうでもないんじゃないかな…」と思うことも多いのですが、
統計はどうなっているのでしょうか。
日経新聞より。
国立青少年教育振興機構は25日、2018年に日米中韓4カ国の高校生を対象に行った意識調査の結果を発表した。海外留学に「興味がある」とした日本の生徒の割合は前回11年の調査を6.2ポイント下回る51.0%で、4カ国中最低だった。内向き志向が依然強いことがうかがえる。
というわけで、記事本文を見ると、私の感覚はちょっとずれていたようです。
ただ、高校生の半数が留学に興味がある、というのは
決して関心が低いようには思えないのですが…
事実、記事にはこんなことも書かれています。
「可能なら留学したい」と思う日本の生徒の割合は49.6%で、前回から3.7ポイント増えた。特に大学での留学は全体の35.6%が希望し、割合は4カ国中最高だった。高校在学中の留学は5.1%が希望した。
むしろ気になるのはグラフの下の項目です。
自分に対する意識では「自分はダメな人間だと思うことがある」に80.8%が「あてはまる」と答えた。この割合は米国61.2%、韓国52.5%、中国40.0%。日本も前回比では2.9ポイント低下し、自己肯定感の改善もみられた。
むむむ。これでも自己肯定感は改善しているんですね。
そのままの存在を受け容れられる、という感覚がいっそう育つよう、
周囲の大人たちは十分に留意せねばなりませんね。
これは学校だけの問題ではありませんが、
かといって学校での過ごし方が重要でないわけでもありません。
よりよい育ちのために必要なことが何なのか、
学校も社会も真剣に考えていかねばならないと感じました。
(文責:吉田)