いろんな学校のランキングがありますが、
一喜一憂しないように、と思いながらも、
ついつい気になってしまうのが人の世かもしれません。
今回は、産業界から見た大学ランキング、
それも人事担当者によるイメージを聞いた調査結果が
日経新聞に出ておりましたのでご紹介いたします。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
日本経済新聞社は就職・転職支援の日経HRと大学イメージ調査を実施した。上場企業と有力非上場企業の人事担当者に、採用した学生から見た大学のイメージなどを聞いた。総合ランキングでは九州大学が首位になり、京都大学が2位だった。上位14校が国公立となり、国公立優位の傾向が目立つ。新たな研究領域の開拓や組織の見直しなどを求める一連の国立大学改革の政策も奏功しているようだ。
この調査、各大学の学生のイメージについて
「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」
の4つの項目で評価されたものとなっています。
総合ランキング1位の九大は「行動力」「独創性」でトップだったそうです。
九大は昨年、伊都キャンパスへの移転を完了。広大な敷地を生かし、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」や人工知能(AI)など、先端技術の実証実験を進めている。2014年度からは自律的に学び続ける人材育成を目的とした基幹教育を導入した。
企業担当者からは「他大学にはあまりない専攻科目がある」(製造)、「留学生と一緒に生活をする学生の数が多いと感じた」(電気機器)などの声があった。
全体的に国立大学が上位を占めていて、
私学の奮起を求めたいランキングになっているのですが、
私立で唯一、項目別3位以内に入ったのが神田外語大学(「行動力」で2位)。
同大では
「語学力、専門スキル、異文化を理解する心を持ち、
あらゆるシーンで臨機応変に対応できる」人材の育成を目指している、とのこと。
やはり目標設定は大切ですね。
一方、「採用を増やしたい大学」というランキングも発表されており、
こちらは西日本の私立大学が頑張っています。
1位は福岡工業大学。
学生の主体的学習の促進に力を入れている。学生が自由に集まって、議論やグループワークができるよう共有スペースを設置している。「学生支援が手厚い」(機械)との声もあった。
ちなみに「採用を増やしたい大学」の上位は地方大学が多くなっています。
地方にも優秀な学生はたくさんいるはず、ですが、
これまでは積極的に採用することが少なかったのかもしれません。
ここにも採用難の現実が映し出されているのでしょうか。
大学の取り組みに関する質問でトップにランキングされたのは、
「就職支援に熱心に取り組んでいる」→広島修道大学
「授業の質の改善に熱心に取り組んでいる」→昭和女子大学、続いて京都女子大学
でした。
各校園で力点を置くべきことを明確にし、
それを外向けにしっかり伝えていくことが重要ですね。
(文責:吉田)