日経新聞にはいくつかの連載記事がありますが、
5月中の数日間、連載されていたのが
「働き方の変化とモチベーション」。
興味深く読ませていただいたのですが、
その中からひとつをご紹介いたします。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
IT化で大きく変わった働き方。
パソコンが仕事に不可欠となったことで、
個別に仕事に取り組むことが増えましたよね(個業化)。
さらにはコミュニケーションのあり方も変わりました。
対面から電子媒体を介した交流への変化が生まれ、それが主流になり、
同僚や上司との関係性が希薄になった、とも言えるでしょう。
このことで仲間の仕事に対して十分な関心を示さなくなる、
といったことは学校現場でも起こっているのではないでしょうか。
そしてその無関心は「感謝の気持ちの希薄化」につながっている、
と筆者は指摘しています。
「サンクスカード」というものをご存知でしょうか。
先ほど指摘した、感謝の気持ちを取り戻し、
仲間との関係性を充実させるための取組として、
少なからぬ企業に採り入れられているひとつの制度です。
そしてその制度の重きを「感謝されること」に置いているケースも多いが…
と、筆者はここから興味深いことを指摘してくれています。
心理学の知見では「感謝されること」よりも、むしろ自ら「感謝すること」の方が広範囲で多くの効果をもたらすことが分かっています。「感謝すること」で精神的健康や幸福感が促されるだけでなく、顧客や同僚など相手の視点に立って物事を考えるようになり、周囲に積極的に協力するようになります。さらにその協力が職場内に波及し、結果として会社全体で協力関係を醸成することにつながります。各人が「感謝する」習慣を持つことが、組織力を高める大きな力を秘めているのです。
さて、皆さんは同僚に「感謝する」ことがありますか?
ありがとう、の一言さえあれば、辛いことも乗り越えられる、
次への活力になる、という人がほとんどではないでしょうか。
感謝は無償で与えられるものでもあります。
感性を豊かにし、感謝という潤滑油で職場環境をよりよくしていきたいですね。
(文責:吉田)