読書量がかなり減ってしまっている、最近の私。
そういえば、学生の本離れについてのニュースを先日目にしましたが、
実態はどうなんでしょうか。
日経新聞にこんな頼もしい記事が掲載されていました。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
大学生のほぼ半数は本を全く読まないとの調査もあり、学生の「読書離れ」がよく話題になる。大学生は読書嫌いになったのだろうか。学生たちの声を聞くと、様々な形で本と向き合う姿が浮かんできた。
記事に登場する早稲田大学の学生さんは、あるサークルに所属し、
経済学の専門書を仲間とともに読み進めているとのこと。
「読書リストには大学院レベルの本が並ぶ」と記事にありますので、
おそらく難易度も高いのでしょう。
ところが、読んでいるのは経済学の本だけではなく、
哲学書や文学作品、思想、歴史、公共政策など、相当幅が広そう。
読書や勉強に情熱を注ぐのはなぜか。安藤さんの答えは「読書は知性を涵養(かんよう)するための手段であり、目的ではない」、別の会員は「経済学を学ぶのは教養として身に付けるため」。
大学生協と協力して読書の楽しさを伝える活動をしているとのこと。
そして同様な学生団体は他の大学にもあり、
「リーダーズネットワーク会議」という連絡会議で交流を深めているそうです。
読書に意義を見出し、学生としての時間の一部をそれに使うことで、
おそらく彼らの学生生活は深みのあるものになっているのでしょう。
全国大学生協連の2018年の調査では、大学生の読書時間は1日平均30.0分、読書時間がゼロの学生は48.0%。読書離れは続いているが、読書に熱心な人との二極化の傾向もあると分析している。読書離れの原因とされがちなスマートフォンの利用との間には明確な関係は見られないという。
小中高においても、読書の時間を設けたり、読書を推奨したりと、
学校をあげてそのしくみを導入しているケースも多いように思います。
自分自身をふりかえってみると、小学校時代に、
当時の担任が読書感想文をなるべく多く書くように勧めてくれたことが、
本の面白さを知る機会になったように思います。
改めて、学校での読書の位置づけを再確認してみてはいかがでしょうか。
(文責:吉田)