中教審から、とっても長い題名の答申が発表になりました。
内容もかなりボリュームがありますので、
今週1週間かけて中身を読み込んでいきたいと思います。
文科省HPより。
まず初日の本日は、 働き方改革の目的と方向性についてです。
概要は以下の通り。
答申本文を読むと、これまでの教員の努力によって、
日本の学校教育は大きな成果を生んできたことが強調されています。
そのうえで、それを「持続可能」なものにするためには、
個々の教員の頑張りによって支えられる構図は避けねばならない、
という趣旨が述べられています。私も同感です。
以下、答申から一部引用させていただきます。
教育は人なりと言われるように,我が国の将来を担う子供たちの教育は教師にかかっており,教師とは崇高な使命を持った仕事である。学校における働き方改革の実現により,教師は‘魅力ある仕事’であることが再認識され,これから教師を目指そうとする者が増加し,教師自身も士気を高め,誇りを持って働くことができることは,子供たちの教育の充実に不可欠であり,次代の我が国を創造することにほかならない。
ちょっといかつい文章なのでひるんでしまいそうですが(苦笑)、
教師という素晴らしい職業を目指し、
そこで存分に力を発揮する教師が増えるように、
今働き方改革を進めることは重要であることは間違いないでしょう。
また、改革の方向性として、上記概要に書かれていること以外に、
現状認識として以下のような点が指摘されています。
- 本来であれば家庭や地域でなすべきことが,学校に委ねられてきている
- 授業の教材や指導案等の共有化が進みにくく,経験の蓄積が広がりにくい
- 学校が組織としての力を発揮するために必要な管理職のマネジメントが十分に働いていない
- 一人の教師が多くの役割を担う状況になっているなど,学校内の組織体制が整理されていない
- 学校運営への多様な専門人材の参画や地域との連携が十分にできておらず,「チームとしての学校」運営が十分にできていない
- 使用者たる管理職は勤務時間を適切に把握・管理する責務がありながら、給特法の存在も相まってその意識が希薄(登下校時間をはじめ活動時間の設定も教職員の所定の勤務時間を意識したものになっていない)
さて、貴校園でのご認識はいかがでしょうか。
私は上記現状は私学であってもあてはまるケースが非常に多いと感じています。
まずはこれらのことを押さえて、改善の方向を定めたいですね。
明日は国による働き方改革のしくみについてお届けいたします。
(文責:吉田)