昔に比べると、今の子は体力が落ちたねえ…
などと言われることもありますが、
最近はそうでもないのかもしれませんよ。
昨年末の日経新聞の記事より。
(有料会員限定記事です。ご了承ください)
スポーツ庁は20日、小学5年と中学2年の全員を対象にした2018年度全国体力テストの結果を公表した。女子は実技8種目の合計点の平均値で、小中ともに5年連続で向上し、08年度の調査開始以降の過去最高を記録した。
わずかずつではありますが、グラフの形状は右上がり。
確かに改善が進んでいるようですね。
種目別では女子は小5、中2ともに握力とボール投げを除いて過去最高を記録。小5男子は長座体前屈、上体起こしと反復横とびの3種目、中2男子は長座体前屈、50メートル走、反復横とび、立ち幅とびの4種目が過去最高。ボール投げは小中の男女とも低水準だった。
女子の体力向上が男子に比べて顕著である理由として、スポーツ庁は
「学校による、運動をあまりしない女子への対策強化」
を挙げていますが、学校関係者の皆さんはどうお考えになるでしょうか。
それにしても、ボール投げは結果があまり良くないようですね。
考えてみれば、ボールを思いっきり投げるシーンは
現代では珍しい光景なのかもしれません。
ちなみに今回の調査では、
・スマートフォンやゲーム機などの平日1日当たりの視聴時間が
3時間以上の場合は、体力の合計点が全国平均より低い
・朝食を食べない傾向があると、同様に全国平均より低い
ということも分かったようです。
これらは昔から言われていることと結論に違いはなさそうですね。
記事の末尾にはこんなことが書かれていました。
合計点の下位30%のうち、1つでも得意なテスト項目がある児童生徒は、1つもない児童生徒と比べて「運動が好き」「卒業後も自主的に運動したい」という気持ちが強かった。同庁は「小さな成功体験が自信となる」とし、教員が細かな点に注目して励ますことが効果的だとした。
スポーツに限らず、苦手意識がモチベーションを下げてしまうのは
よくあることだと思います。
先生方のちょっとした声掛けで、
子供たちの未来を明るくしていただければと願っております。
(文責:吉田)