寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

中学生「登校イヤ」33万人

不登校の生徒も増えているとの報道がある中、

その予備軍?に関する記事が掲載されていました。

日本経済新聞より。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください) 

  

通学はしているものの、学校に通いたくないと感じたことのある中学生が約33万人に上るとの推計結果を日本財団が13日までに発表した。中学生全体の10人に1人を占める。家庭や友人関係よりも「授業についていけない」など学業に関する理由が目立った。

 

この調査は今年10月に実施されたものですが、

インターネットを通じて得られた中学生6,450人の回答から推計されたもの、

とのことで、サンプル数がやや少ないように感じること、そして

インターネット経由であるため確実に中学生の回答といえるのか、

という点で少し疑問が残るものの、これが事実であるならかなりの多さですね。

 

回答の内訳も記事に掲載がありました。

(1)1週間以上連続で休んだことがある人が約6万人(中学生全体の1.8%)

(2)保健室や校長室で過ごす「教室外登校」、遅刻や早退が多い「部分登校」などが計約13万人(4.0%)

(3)授業には出るが心の中では学校が嫌だと感じている「仮面登校」が約14万人(4.4%)。

さらには、学校に行きたくない理由として

「小学校の時と比べ、良い成績がとれない」「テストを受けたくない」

などの回答が多く、他には

「友達とうまくいかない」「学校に行く意味が分からない」

などがあったそうです。

 

対象者の数が多い、と先ほど書かせていただきましたが、

考えてみると、学校に行きたくない、と思う瞬間は

誰しもにやってくるような気もします。

その気持ちに襲われた時に、自分と向き合ったり、

自分を取り巻く人々からいろんな声掛けがあったりして、

波がありながらも学校生活は進んでいくもの、かもしれません。

 

先日お伺いした某私学でも、多欠席・多遅刻の生徒数が

かなり目立ってきた、との報告がありました。

学校が全てをフォローできるわけでもなく、すべきでもないかもしれませんが、

少なくとも、適切な声掛け、あるいは見守りは必須でしょう。

それは単なる「関わる大人」としても必要だと言える気がします。

自校園の状況について、今一度ご確認いただければ幸いです。

 

そして、今年のブログは本日が最終回です。

今年もお付き合いいただきありがとうございました。

来年もまた学校経営に関する話題をお届けできるよう、

情報収集に努めてまいります。

皆様、どうぞ良い年をお迎えください。

 

(文責:吉田)

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