国立大学法人が複数の大学を経営できる、という1法人複数大学制。
アンブレラ方式と呼ばれるその制度の議論が進められています。
記事は少し古くなりますが、日本経済新聞より。
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経営体としては統合しようというこの制度について、
法人トップと各大学長の役割分担が明示されています。
新国立大学法人の長は法人経営の責任者として人材や資源、予算を掌握。複数大学の教員や施設を効果的に活用するためにリーダーシップを発揮する。一方、学長は法人全体の経営方針に従いつつ、各大学の教育研究の実施体制、カリキュラムの編成などで一定の権限や裁量を持つ。
一般企業で言えば、社長と支店長のちがい、といったところでしょうか。
ただ、下図に記載されているように、
法人トップと学長を兼ねることもできるとされています。
兼務がいいのか悪いのか、という議論も今後深まっていきそうです。
国立大学のこのような動きが強まる中、
私学はどのように変わっていくのでしょうか。
経営人材の不足も目に付くようになってきた昨今、
今後に向けた経営体制の確立は喫緊のテーマと言えるでしょう。
ちなみに、本年度末にはこの有識者会議の最終結論が出るようです。
(文責:吉田)