内閣府は2月27日、平成29年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」結果(速報)を公表しました。
青少年の82.5%が、いずれかの機器でインターネットを利用しており、
中高生では90%以上が、小学生でも65.4%の児童が
インターネット利用をしているとの結果が出ています。
また、小学生のスマートフォン利用率は
平成26年度調査の17.1%から平成29年度調査の29.9%と大幅に伸びています。
更に驚きなのが、高校生のスマートフォンの利用率です。
その利用率は実に95.9%です。
利用していない方が圧倒的少数なんです!
もうスマートフォンは生活に無くてはならない必需品である
と捉えられていることが如実に感じ取れる調査結果となっています。
今回の調査で気になった点は、インターネットの利用時間です。
公表結果を引用します。
○青少年のインターネット利用時間は、
今年度は前年度と比べ約5分増加。平均利用時間は約159分。
○ 学校種が上がるとともに長時間傾向。高校生では、
26.1%が利用機器の合計で5時間以上インターネットを利用。
高校生の約4分の1は1日5時間上もインターネットを利用しているんです!
これは高校生が自由に使える時間の大半ではないでしょうか。
インターネットの利用時間の長時間化が顕著で、
半数以上の子どもが1日2時間以上のインターネット利用をしているんですね。
この状況は家庭におけるインターネット利用のルールが
少なからず影響しているかもしれません。
青少年と保護者の間で、
インターネット利用のルールを決めていると回答した青少年は
65.1%に留まる一方、83.5%の保護者がルールを決めていると回答しています。
ギャップが大きいですね。
これは学校と児童・生徒や保護者との関係においても同様であるように感じます。
今や学校においてもスマートフォンの利用を規制することは
難しくなってきているかもしれませんが、避けては通れない問題だと思います。
生徒、保護者と向き合い最適な教育環境を整えていく必要があるように思います。
(文責:長森)